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2020年01月11日
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カテゴリ:政治経済

 ソロモンの栄華はしかし、長くは続かなかったのである。
 すぐに飢饉の時代がやってきた。

 ユダ族は、これさいわいと、奴隷家業を推し進め始める。
 同時に、帝国の内部で陰謀をあれこれやって、イスラエル帝国の主導権を奪おうとした。
 陰謀は、超賢い彼らの特技。


 使われたのが、宗教とユダ族の血筋、である。
 ユダヤ教や旧約聖書などは未だない。
 だが、一神教は、すでにあった。
 唯一の神を帝国の主に立て、他の神々を、すべて抹殺しようとした。
 帝国の中枢を、背乗りで一門だけに固めようとしたのである。


 これでは危険。
 諸国の大商人は、遠ざかるしかない。
 それだけでなく、イスラエル帝国に拠る十部族と、ユダ・ベニヤミン二部族との仲を、決定的に離反させてしまった。
 背後に、強大化していた北の一神教国、アッシリア帝国の策謀が感じられる。
 十部族側にも、そのロビイ工作員は、大勢いたことだろう。


 ユダ族は、帝国イスラエルのことを、彼らの枝葉だと、支族の作った北王国だと常に呼ぶ。
 しかし放浪の民であったらしいベネ・イアミナと、この地でできたユダ族の、南部の二部族が帝国から離反し、帝国イスラエルが十部族だけとなった、というだけの話。
 言語もたぶん、ほとんど全てがアラム語のままだった。
 ユダ国が、文語体のヘブライ語で会話してたはずなんぞは、ないので。

 これを彼らは真逆に描く。
 しかもアヒール族とヘブライ族というのを、わざと重ねて作って、ヘブライ語を表に出そうとする。
  アラビア語じゃなしに。

 アブラハムの種族は、エジプトに入って貴族階級へと消えたのである。
 出エジプトも、ペレセト人主体の戦勝奴隷という、「別種族でなされた」こと。
 だが、それらを一つの血のつながりであるかのように偽装しようとする。

 現実主義の一神教のハシリを持っていたユダ・ベニヤミン族からしてみれば、理想の寝言ばかり言う十部族と決別した、わけだろうけど。
 なぜここまで過去に拘らねばならなかったのか。

 その過去には、アラム人の領主たちと組んで、アッシリア帝国と対抗しようとしていたイスラエル帝国があった。
 それに対し、ユダとベニヤミンたちは背を向けたのである。

 現実優先の、裏切りの種族なので。
 ずっと後の時代の、イエス・キリストもちゃんと、そのことは知っていた?。
 裏切りの種族だと。
 彼らユダは、帝国イスラエルの仲間を裏切った。
 奴隷業者アッシリア帝国の傘下に入っての、イスラエルとの戦争の方を選んだのだ。
 それが、過酷な現実を生き延びる手、だったからである。


 イスラエル帝国は、東北方向のビバイナ国を中心とするアラム人諸国同盟と手を結び、危機を切りぬけようとする。

 アッシリアの強大化に呼応するように、アラム人たちはそれに対抗して寄せ集まっていった。
 アッシリアのさらに北にできていったのが、ビバイナ国。

 アッシリアが攻めあぐねていたナイリ地方の高原地帯には、奴隷となるのを逃れた種族が数多く逃げ込み、そこはすでに帝国と化していた。
 急激に巨大化していた。

 この国についても、実は欧米の歴史学者は、伝統的に無視してきた経緯がある。
 アッシリアの敵だからだ。
 膠着語は読めないから、でもある。
 読めても理解できない。


 しかし、もうそろそろ、歴史の表舞台に、ひきずり出すべきである。
 特にオイラたちには、赤の他人の国じゃない。

 ハッチの滅亡後のいつの時代にか、そこで、膠着語を受け継ぐ種族の将軍旗を立てた男がいた。
 ルティプリの子、アラムが立った。
 美麗王とも言われる、女装の大王で知られている。

 伝統的に騎馬の民では尊敬される、女病、だったようだ。
 彼が、その騎馬民族の伝統を作ったのかもしれない。

 彼は、自らが太陽の女神アラ・メ・アだと自称した。
 周辺諸国のハイハヤ、アッジハヤ、ムサシル、さらにはアッシリア人の一部賛同者も加わり、ここナイリ地方に、帝国ビバイナが生まれた。


 美馬を産する伊那の国、と思っていいだろう。
 自分たちをビバイニリという複数形で呼ぶので、ビバイニと呼ばれることも多い。
 これが本当の、皇紀元年のことであるべきなのだが。
 つまり、日本府の誕生。

 BC 660とは、もちろん大きくズレが出るのである。

 カムヤマトイワレヒコはそもそも、その高天原を出た将に比定して、ずっとずっとズーット後に(AD 701年に)作られた神話にすぎない。
 まあ、皇紀元年の、その頃の話であるのは、間違いないのである。

 ビバイナは、名の無い太陽の女神が、名を得て君臨した高天原だ、と思えばいい。
 美馬伊那だと。

 王、いや将軍は、アラメと海草みたいに名乗った。
 アラ(ム)人の女、という意味だろう。

 アッシリア人は恐怖を込めて彼らについて語っている。
 巨大な琵琶海(ヴァン=楽器)と、雲をつんざく巨大な火の山(ウラルトゥ)があるこの帝国を、その「火の山の名」で呼んだ。

 だからウラルトゥ帝国の名が、広く知られているのである。
 それはアッシリア読み、だからである。
 中国読みジップンがなまった、ジャパンみたいなもん。

 しかし帝国イスラエルにとって、ハッチ以来の親戚も多いビバイナ国は、アッシリアと比べれば、ぜんぜん頼れない国だった。
 力不足だったのである。
 人口も、アッシリア人とは比較にもならなかったようだ。
 個々の王の寿命は、王名表を見比べる限り、アッシリアのそれよりずっとずっと長かったようだが。
 太古から長命族なのである。


 アッシリアの南にあったアラム人の諸国が攻められて、次々と陥落していく。
 前からはアッシア、後ろからもユダに攻められて、結局イスラエル帝国も、その国土をアッシリア軍に蹂躙されてしまうこととなる。
 住民は、ことごとく奴隷に落とされて、消された。
 たぶん、食用。

 前722年頃の話らしい。

 オイラたちのご先祖の国は、そのあとの世代で、できたことになる。
 たぶん、列島での話じゃない、この地域での話なのである。

 この時代の敗者は、犬猫すらも殺された。
 畑には塩をまかれ、建物の礎石までが打ち壊されるのが普通だった。
 イスラエル帝国の跡地には、別の、やはりアッシリア人配下の奴隷種族が送り込まれたようだ。

 彼らが、のちの、サマリア人であるので、覚えておいていただきたい。
 サマリア人と言うのは、帝国イスラエルとは無関係の種族。
 他地域から入植させられたアッシリア奴隷たちなのだと。


 捕縛されて生き残ったイスラエル帝国の一部の人々はアッシリアに拉致されて、敵の地で、これも惨めな奴隷種族となった。






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最終更新日  2020年01月11日 15時21分08秒
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