ツカピィーのブログ

先日、久しぶりにツタヤにＤＶＤを借りに行きました。

何しろカードの更新はしている物の、ほとんどツタヤには行かず他のお店でポイントを貯めています。

そして借りたのは「アナと雪の女王」「遺体ー明日への十日間」の2枚。

とりあえず、「遺体」を見ました。

内容は、２０１１．３．１１東日本大震災の時の話です。と言っても、被害にあわれた人たち話ではなくその時犠牲になった人達の遺体の処理（言い方が、おかしかったらごめんなさい）に当たった人達の話です。

映画の中では、山沿いに住んでいた人たちは地震があったものの停電で通信手段もなく津波のことも被害の事も解りません。そんな中、医師と歯科医師に遺体確認の要請が入り遺体安置所へ。また、役所の若い人たちが遺体安置所の管理に向かいます。
そして山沿いの地区の民生委員をしていた相葉が遺体安置所に様子を見にいくのですが、その対処の仕方が納得いかずボランティアを申し出ます（実は、以前葬儀社に努めていた経験がありました）
友人の安否が解らず仕事に手がつかない青年。遺体安置所の管理を頼まれたもののどうしたらいいのかわからない青年と少女。
相葉が来たことで、だんだんと心構えが出来ていきます。
そして、遺体を運び込んでくる人達の疲れもピークに・・・

相葉の死者に対する接し方、遺族への思いやりが

あの時は、被害にあった人達のことしか頭にありませんでしたが考えてみれば身元を確認するためにすることがあるんですよね。

ＤＮＡ鑑定に必要な組織の採取、歯型、死亡理由の鑑定など。どこまでも続く鑑定の日々。それをしてくれた医師や行方不明者を探して連れてきてくれる人達。仮葬や棺を調達してくれた県外の人達。そういうふうに、かかわってくれた人達がいるのも忘れてはいけないなと思いました。

肉親を亡くされた人も残された人も、皆つらい思いをしたのだと思います。

この映画は、ただ淡々と話が流れていきます。その中で、西田敏行さん演じる相葉の一言一言に

映画の最後に、2012年死者・行方不明者１９０００人（端数は、覚えていなくて・・・）と出ますが、あの時最後まで安置所に残った人達はその後家族の元に帰れたのでしょうか？

今だからこの映画を見る、見れるのかもしれません。

医者に佐藤浩市さん、歯科医に柳葉敏郎さん、安置所の職員に筒井道隆さん・志田未来さん、遺体を運んでくる人・沢村一樹さん、葬儀社の人・緒方直人さん、和尚に國村隼さんなど出演しています。