玉川レディースクリニック　カウンセリングルームのブログ

世田谷区二子玉川駅近くにある
玉川レディースクリニックのカウンセリングルームです
看護師長が記事を担当しています


先々週末、二子玉川にあるcoLLaboというLGBTの女性グループの方が4人、
診療後のクリニックに来てくれました
ミーティングというほど堅苦しくないのですが
様々なお話をさせていただきました

このミーティングは
昨年から細々と続けている活動の一つです
今回で3回目です

お話をした後は
クリニック内の見学をしてもらい
診察のこと、検査のことなど
様々なことを説明させていただきました


皆様には、
LGBTはもう説明しなくても大丈夫ですね
実は…私は…昨年、グループの代表の方から
レクチャーを受けて理解したという
ちょっと恥ずかしい大人の一人です

「レインボーフラッグ」のことも
1年前に教えてもらいました


LGBTは
レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー
の頭文字です

そういえば時期同じくして
近所の私立中学に通う学生から
「LGBTは知ってるよ、学校の授業で勉強したよ」
と教えてもらいました
ちょっと衝撃でした。すごい！！

その中学生にどんな授業だったかということを聞くと
「クラスに1人くらいはいるらしい」
「性に対する考え方の個性なんだよね」
とサラッと言っていました

その中学生は、
『LGBTの人って、「その人らしく」いる（生活する）ために、
ちょっと難しいこともあるんだよね』と教えてくれました
授業の感想を聞くと
「自分の知らないことだった」
「色々な人がいることを理解できた」
「でも、少し難しいところもあった」と
正直な感想も…

学校の授業で取り上げるようになったとは
すごいことだと思いましたし
医療機関でも活動を広げていかなくてはと
心から思いました
「その人を知る」ということは
医療行為の原点ですから


昨年は、グループの方から様々なレクチャーを受け
その中で、LGBTの方たちは
「病院に受診しにくい」現状があるとうかがい
そんな現状があることを知らなかった
私どもはとても驚きました

早速、クリニックの入口に
「レインボーフラッグ」と「パンフレット」を設置
受け入れる姿勢があるということを示したいと
思いました

1年経て、パンフレットは少しずつ減り
改めてニーズがあることを知らされました



今年は・・・
色々なお話をさせていただきましたが・・
グループの方のご指摘やご提案を受け
まずは「問診票」の表現や内容を見直すことにしました
「問診票」とは、初めて病院に来た方に
記入してもらう用紙のことです

産婦人科の問診票は他の科に比べ
「プライバシー」や「性的」な側面にかかわる
内容が多くなっています

ご指摘を沢山いただき
その表現方法や内容には
見直すべき事柄が多くあることに気づかされました

当クリニックのポリシーは
「垣根の低い病院でありたい」
「誰もが気軽に相談できるように」です
それは開院当時から今も変わっていません

まさか・・・
問診票によって「垣根」を作っているとは
考えもしませんでした

日本ではまだまだ
セクシュアリティに関する知見の積み重ねが少なく
発展途上のところが多いです

LGBTの方に対して
どのように医療者が活動すれば
「病院へ受診しやすくなるのか」については
諸先輩方から教えてもらったこともありませんし
文献を探しても自分の知りたいことが書いてあるものに
うまく出会えていません

coLLaboの方のチカラを借りて
「すべての人に寄り添える」医療機関となれるよう
活動していきたいと思います

今後の活動については
何らかの方法を用いて報告していきたいと思います


当クリニックの臨床心理士は
女子大学の学生相談室に長く勤務していました
その他、様々な場所で勤務していましたが
「女性」を専門にしてきています
大学の相談室では性的な相談も多く受けていたといいます
それは「対男性」に関するものばかりではなかったようです

自分の「性」「セクシュアリティ」について悩んでいる方がいたら
相談にいらっしゃいませんか


何に悩んでいるのかわからないといった
混沌とした状態でも大丈夫です

心の中で絡み合っているものを少しずつほどきながら
心を整理していくお手伝いもしています


レインボーフラッグには
たくさんの意味合いが含まれていますね

虹の色のように
人にはいろんな色があっていいはず
いろんな人がいていいはず

一人一人かけがえのない「人」だからこそ
「自分」を大切にしてもらいたい
と思うとともに
「他者」も大切に思える
そんな健康な心を守っていきたいです

虹色の活動、これからも応援していきます


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（ご予約の際に相談内容をうかがうことはありません）