カテゴリ:大学教員生活
先日、学園祭があり、私が担当しているイベントを他の先生にも見てもらって、改善提案をお願いした。
現在の大学でのコロナ前の状態を知らないのもあり、私なりに過去の情報などから再構築して、進めてきた。なので、大学の伝統からズレていないのかや、非効率なところがあれば、改善してほしいと思ってお願いした。 数人の先生が見てくて、多数は「いいですね」と褒めてくれた。 まあ、意見がないのでしょうね。私もきっと他のイベントを見てそう言うと思います。特別指摘するほどのことはない、ということでしょう。その意味では「良い」ということだと、逆の立場を考えると思う。 ただ1名だけ意見を言ってくれた先生がいた。貴重である。 でもよくよく聞いてみると枝葉末節であった。学生スタッフの動きが悪いということを指摘するのだ。 うーん、それは毎年メンバーが変わってしまうので、ゼロベーススタートだから、仕方ないのだ。たまにアルバイトなどでイベント案内や接客になれている学生がいると、全体のスキルアップになるが、そういった学生がいない年は、まあ、それなりのスタッフレベルだ。 私が見て欲しかったのは、企画全体の構成やコンセプトや流れであった。 上述の通り、スタッフのレベルは教育する時間もないし、選別する時間もないので仕方ないのだ。 木を見て、森を見ず という言葉が、その先生の指摘を聞きながら思い浮かんだ。昔からの言葉は本当にいろいろなことを見事に表現している。自分自身を変えるためにも勉強が必要だと感じる。 この先生は、と勝手に想像してしまうが、私の指導教官と同じで、論文構成を見ないで、てにをは、などを修正してくる先生なんだなーと思った。 指導教官に、論文執筆や学会発表の要旨を添削してもらっているときに、初回から細かい注意ばかりで疲弊したのを思い出すのだ。最初に見て欲しいのは全体の構成だ。書くべきことが書かれているのか、強弱のバランスはどうなのか?など、てにをは、ではないのだ。 2回目以降は細かい点を見てほしい。そう思うのだ。 今回のイベントについては、てにをは、にあたる学生スタッフのスキルは、簡単には改善できない。そのぶん、イベントの流れなどでうまく処理すべきなのだ。 改善できる部分と難しい部分を分けて、考えることができない人に、意見を言われると、疲れるな。 こうして何も学ばない教員と、私のように色々と考えている教員でどちらが出世しているかというと、何も学ばない人なのだな。その先生は、専門にかけては、すごく優秀なのだ。 研究と校務はやはり違うのであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.13 14:50:37
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