僕の宗教にようこそ

オタクの先達として樋口のシンちゃんを尊敬している私ですので監督作である『ローレライ』『日本沈没』を絶賛しております。どんなにボロクソに言われようとも！！

そもそもアニメの人だから絵コンテだけは最高なんだよ。だから「これは!」という画面さえ魅せてくれればいいのさ。

だが今回の『隠し砦の三悪人～』はその迫力ある画面のためにどう考えても説明のつかない無理やりなシーンが続出する。あの『MI:-２』でジョン・ウーとトム・クルーズが二人で考えた「カッチョいいシーン」の数々を渡されて「これに合う脚本にしてよ」と言われたロバート・タウンの悲劇を思い出す。

長澤まさみが弓矢を打つ場面があるのだが、ははあ、クライマックスに矢を放ってマツジュンを救うんだな！などと思っていたら全然関係なかった（じゃあなんでお姫様が矢を打つんだよ・・・）もう、まさみタンがカッコよく弓弾くショットが撮りたいだけでやらせたでしょ。
マツジュンが小鳥を籠に入れていて「こいつは瘴気（ガス）が出てくると鳴いて知らせてくれるんだ」というがガス自体に色が付いているから目で見ればわかる。鳥の意味がない。
後半、敵方の武将、椎名桔平が砦を築き上げるんだけどなんでそんなところに作るのか意味がわからない・・・

プロダクションノートによると今回のリメイクはスター・ウォーズに影響されているらしい（オリジナルの『隠し砦』はよく知られていることだが『スター・ウォーズ』に影響を与えた）。
それってタランティーノに影響されて『THE　SCORE』を作るようなもんですよ。

志の低いリメイクとはこのことを言うのか・・・

そもそもチャンバラ映画なのにチャンバラの場面が盛り上がらん映画って・・・

樋口さん、やりたくない仕事なんてやらずに本当にやりたい仕事だけやろうよ～

ただお姫様に好かれてモテモテ人生を送ろうとするところでモテモテ人生の上がりを拒絶する「裏切りゴメン！」なラストだけはさすがモテね人生を長年送ってきたであろう樋口監督の怨念を見た。それをイケメンのマツジュンにやらせる辺り根が深いｗ