本で調べてほうこくしよう
赤木かん子さんの新刊『本で調べてほうこくしよう』の出版記念授業に出席してきた。新宿御苑にほど近いポプラ社。1Fには水嶋ヒロの販促ポスター。予約して買ったのにまだ読んでない。展示台のウマソー(『おまえうまそうだな』のアンキロサウルス)のぬいぐるみがかわいい。本で調べてほうこくしよう価格:2,100円(税込) 赤木かん子 著 mitty 絵 ポプラ社 来年度から小学国語で調べ学習の授業が始まる。今までは総合の時間の範疇でということだったのでほとんど時間を割かない学校もあったかと思われるが、時間数が増えた国語の中への移動ということで、教科書によって扱いの大小はあれど、3年生から取り組まなくちゃいけなくなるのは確定。光村では単元として16時間(!)を当てているらしい。うちの市で使っている教育出版は細切れにして合間合間に挟んでいるようだ。少なくともこれまでただ「調べたことを書きましょう」と紙1枚を渡して終わりにしていたのを、「資料(本を含む)で調べたことを報告しましょう」レベルまではやることになる。 教科書で出された例も報告(レポート)なのに半分以上が感想だったりとめちゃくちゃで、現場の混乱は必至、ただでさえ感想文と説明文の違いを、読ませるのはともかく書かせるほうではろくな指導をしてこなかった小学国語業界、さあどうする。 かん子さんの著作には既に『調べ学習の基礎の基礎』はあったけれど、あれはちゃんとわかっている先生がついて初めて使えるテキスト&ワーク(自分でがんがん進められる子は、これまでも調べ学習で特に苦労したことは無かったはず)、そこで入門編としてこの本が作られた。今回の出版記念授業、はつまりこのテキスト&ワークを活用するための指導者養成講座なのである。きちんと理解でき、かつ授業者としての実力がある人なら、これで中学年には『本で調べてほうこくしよう』、高学年には『調べ学習の基礎の基礎』で調べ学習の進め方を教えることはできるはずだ。出席者はだから小学校教員、司書教諭、学校司書、編集者そして学校読書ボランティア。 淑徳SCでの調べ学習授業のまとめ回に参加できなかったこともあり、私自身もおさらいとして非常にいい勉強になった。おみやげに新刊を1冊ずついただいたが、私はこの授業が決まる前に予約して買ってしまっていたので、今日の分は学校図書館に寄付する。学校名を入れてサインしてもらった。子どもたち、けっこうこういうのを喜ぶのである。 指導の補助に埼玉福祉会から紙芝居も3月中に出る。特に「本で調べる」前段階で必要になる『図書館の使い方』(仮題)は、新入生オリエンテーリングにもばっちり使えるので、学校司書さんは買いですよ。もちろん小学生に指導する機会のある図書館司書さんも。調べ学習の基礎の基礎 改訂版価格:2,100円(税込) 赤木かん子 著 五十嵐晃 絵 ポプラ社↓よろしかったら押してください