天然岩ガキ
天然岩ガキ~夏に食する 牡蠣貝 です。 ほぼ 日本海側の 北海道以南 鳥取あたりまでの磯水面下、岩礁に 着生しています。いまでは他にも産地がふえているようです この岩ガキ、いつしか有名になっていましたが、食の期間が短いこともあり、 まだ、あまり知られてはいないようです。とくに ここ 北庄内の 岩ガキは 霊峰の山麓が海に雪崩落ちている磯の 海面下で着生します。それは岩ガキに まるで違う環境を与えています。 そこは ほかとは 完全に違った世界となります。北庄内の海側には山頂 から続く顕著な川はありません。深く堆積された溶岩石の間隙を縫い,水は すべて伏流水となり、長い ~ 長い ~.....年月を経て 海底から噴出します。 そこの きれいな 海水と ものすご~く冷たい地下水が混ざり合ったところ で 時が止まったかのように 静かに生きています。 山形北海岸の磯の岩礁地帯の海の底。採れるとも言っても いいのかな~ ただ あると 言ったほうが ぴったりかもしれません。 わたしは ちっちゃな頃から その 岩ガキで育ちました。毎年夏に なると、食卓に出されたものです。でも、いまは 地元の人でも なかなか 食べられなくなりました。かつては帰省してきた皆さんが楽しみにもしていた カキ貝でした。それが出荷するようになってからあまりの高値になり、そう 簡単に食べられなくなりましたね。まして取れる量は限られています。採取 する漁師の方も少なくなっていますし、出荷するだけの量産など とても 出来るわけがなかったんですが、一部の輩の 利益の為に 地元の貴重な 命ともいえる産物が地元の食卓から消えてしまいました。都会では私にも 考えられないほどの高値で販売されているようです。期間は決まっているようですが、殊ここ わたしの そばの 海岸地域では 食べられる期間は ごく 極 限られています。 夏の暑い盛りだけしか食べることができません。お盆になれば、食味どころ か、カキ貝本体の状況が 大きく変化します。海面下の水温との関係が 大きく左右されます。夏だけの天から与えられた貴重な 食べ物です。一般に御馴染みなのは、いつも 年中 スーパーなどで 見かける剥き身 の真ガキです。生食用として年を通して見かけられます。 この 岩ガキ は その真ガキとは まったくの別物になります。 夏の盛りだけしか わたしどものところでは、食べません。それも生食で 食べます~ まもなくその短いシーズンが終ります。