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テーマ:クラシックの名盤(290)
カテゴリ:19世紀生まれ巨匠
おはようございます、こめまる94です。
今日は、ヴァイオリニスト、そして作曲家のフリッツ・クライスラーのCDをご案内します。 曲目は、ベートーヴェンとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲です。オーケストラは、レオ・ブレッヒ指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団。 クライスラーは、1875年ウィーン生まれで、1962年にニューヨークで生涯を閉じています。 1923年(大正12年)5月に来日しています。 その際丸の内の帝国劇場でリサイタルを開催しました。 時代は、大正ロマンの花開いた時代。 しかし、同年9月1日に関東大震災が起きます。 そして時代は、軍国主義から太平洋戦争に向かって行きます。 今年2019年1月8日に丸の内にある東京會舘が、グランドオープンしました。 東京會舘が、1922年に日本初のレストランを持つ宴会場、庶民の社交場としてオープンしました。 その後いくつかの変遷を経て、2015年から4年がかりで新たに建て替えられ、今年1月8日にグランドオープンしたのです。 その東京會舘をモデルにして小説「東京會舘とわたし」が直木賞作家辻村深月氏によって書かれています。 その第一章が「クライスラーの演奏会」なのです。 舞台は、1923年5月4日帝国劇場でのクライスラーのリサイタルです。 この小説を僕はいま読み始めました。 そう言えば、クライスラーは全く聴いたことがない、とはたと気づいたのです。彼の演奏はもちろん、彼の曲も。 いや曲はどこかで耳にしたかもしれません。 そこで早速聴くことにしました。 クライスラーは、小曲が得意と言うイメージがありました。 しかし、ベートーヴェンとメンデルスゾーンの協奏曲は、90年以上前の貧弱な音からは十分楽しめるので、その柔らかな音色と時折見せるポルタメントがウィーンを感じさせ、そしてなんと言っても確かなテクニックは聴いていて気持ちが豊かになりました。 歴史的名盤というだけでなく、音質は貧弱ながらブレがなく十分鑑賞を楽しめるものです。
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最終更新日
2019.03.22 06:33:04
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