やっと土地が売れる?
「先方から、歩み寄ってきました。」不動産業者のAさんからの電話です。顧問会員のHさん(70代)の土地の話です。一昨年ご主人を亡くしたHさんは、無年金です。公的年金がもらえません。これからの生活資金のために、ご主人が残した土地を売ろうとしています。以前からその土地の隣に住む人が、買いたいそぶりは見せていましたが、その言い値はかなり低いものでした。こちらの希望額:3,600万円先方の希望額 :2,500万円・・・ところが、ここにきて歩み寄りが・・。3,000万円で、どうか・・・と。もうこのへんで手を打つか・・。近いうちに・・・それぞれ嫁いでいる2人の娘さんといっしょに3人で、私の事務所に来てもらい、最終的な打合せをすることに・・。不動産を売っても、売買金額がまるまる手取りになるわけではありません。売ったことで利益が出れば、税金を納めることに・・・。「手に入れた値段」よりも「売り値」が高ければ、その差額が利益です。もちろん売るためにかかった費用は引き算できますよ~。Hさんの場合、「手に入れた値段」が不明で、契約書も残っていません。このような場合、どう計算するか?「手に入れた値段」は、「売り値」の5%と見なします。なんと、95%が利益とみなされ、大きく損をしたような・・・。人生、いつ何があるか分かりません。契約書類等は、たいせつにしたいですね。