2022/11/09(水)12:22
私の履歴書(9)アラブの春 。。。
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2010年12月18日に始まった、チュニジアでの暴動によるジャスミン革命
から、周辺のアラブ諸国に燎原之火のごとく広がった、現政権に対する抗議デモは
< アラブの春 >と呼ばれています。この記事によって、初めて中近東・
アフリカのイスラム圏諸国の名前を、聞いた方もいたのではないでしょうか?
私も、70ケ国以上を出張し、多くの国の方々とビジネスを行いましたが、
イスラム諸国程カルチャーショックを受け、また理解しがたい国は
ありません。
そもそもイスラム教とは、唯一絶対神( アッラーフ )を信仰し、経典
コーランを信じ・従う、唯一神教。
それを信じるイスラム教徒は< ムスリム >呼ばれ、< 神に帰依する
者 >との意味です。ムスリムは全世界で11億人いると推定され、イスラム教は
世界で2番目に多く信者を持つ宗教。
ムスリムが取るべき信仰行為とは、1.信仰告白 <シャハーダ>
2.礼拝 < サラー > 3.喜捨 < ザカート > 4.断食
< サウム > 5.巡礼 < ハージ >で、< 五行 >と呼ばれて
います。
イスラムの世界で、みなさんが一番ご存知なのが( 男性が憧憬をこめて )、
男性は4人まで正式に妻をめとる権利が認めていられている、一夫多妻制。
これは元来、戦争寡婦を救済する事を目的としたものでしたが、容色の衰えた
妻を、次々と若い女性に変えていくという、今や富める者のみに許された、
男の特権のようにも思えます。
私が中東に入ってまず驚いたことが、若い男たちが手を繋ぎ合って、
オバQのごとく街中を堂々と歩いていること。手を取り合う行為は、男女間に
しかありえないという常識の私にとって、この光景は異様であり気持ち悪い
としか言いようがありませんでした。
つらつら考えるに、富める者に女性が独占されてしまう結果、貧しき者は
同性に対して愛を、求めるざるえない結果ではないかと、思ってしまいます。
実際、現地でタクシー使用時は、運転手から前の座席に座れと言われても、
絶対に乗ってはいけないと、駐在員から注意されました。日本人の丸顔が
アラブ好みだそうで、貞操の危機にさらされるとの事。特に、悠愛などは
フィリピンで、もてにもてたイケメンですから、なおさらです。
そういえば、タクシーに乗ることすら、当時は大変な事でした。
メーターがついておらず、乗車時に行き先を告げ、料金について運転手と
その都度交渉しなければなりません。
( フンドウク どこどこ、 カム、リヤル??? )
従って、最低のアラビック特に数字関係は、出張者でも覚える必要が
ありました。運転手は当然足元をみすかした、ふっかけた料金を言いますので、
いつもこの交渉に 30分以上かかったのです。
それなら、自分で車を運転すればいいものをと思われるでしょうが、駐在員
すらこれは禁じられていました。すなわち、イスラム法の< 目には目を、
歯には歯を >という復讐の権利によって、万が一現地人の子供でもひき
殺したら、被害者の家族は同時刻・同場所にて加害者の息子をひきころす
権利が、あるからだそうです。
まだまだこれから続きます、アラブ諸国の摩訶不思議なこと・・・
==つづく==
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