のらりんくらりん

山の中のナンの変哲も無い場所で
タダひたすら家の中に篭って司法試験の勉強ばかりの長男の
ボヤキや愚痴の吐き出し口はたいがい私。

そのボヤキや愚痴の内容は
行き詰った勉強の話や、身内以外で交流のある彼女の事。

勉強にも多少の行き詰まりもあるのと
月に１～２度会うだけの彼女と、その相談中
なにやら気まずい状態に陥った様で、
この数日気の晴れない顔をしている感じ。
しょうがないので提案してみる・・・

私　「私も行きたいトコあるから、
　　　気晴らしに一緒にドライブに行く？！」

長男「別に行ってもいいけど・・・
　　　俺、蕎麦が久しぶりに食べたいなぁ」

長男が母親の私と出かける条件はたいがい
＜食＞か＜必要物資の供給（本・文房具）＞
が付属していないと喜んでは一緒に動かない。
ただ、本人曰く
「母ちゃんには投資して貰っているから、逆らえない」
とも言いながら、同行は拒否しない事が多いのね。




　　　　　　　　　　　　　




ならばと、もう今年の初めから行きたいと思っていた
山梨県の南東部、富士北麓に位置する忍野村に存在する
　　　　　　忍野八海
に行く事に決めたのだっ

我が家からは交通費をかけずとも
道志道と呼ばれる信号も殆ど見当たらない国道４１３号線
丹沢山塊の裏の山道を抜けて２時間程で
忍野八海には到着する。



　　　　　　　　村営橋向無料駐車場



何しろ初めて行く場所。
しょっぱな出くわしたのが忍野八海のひとつ出口池への看板
見つけたかったのは村営の無料駐車場だったのに

駐車場の真横を通り過ぎて看板があった事に気がつき引き返し、
なんとかたどり着く～

驚いたのが、環境庁より全国名水百選に選定され
国指定天然記念物にもなっている場所なのに
民家に挟まれた道を通り抜け、
お土産売店に幅寄せされた様に感じる場所にある事で。
もうちょい静寂ムードのある所かと思ってたので意外～

　　　　　　　

で・・・そもそも忍野八海ってナンなのか？！
富士山延暦噴火（８００年～８０２年）により、
宇津湖が山中湖と忍野湖に分かれ
後に忍野湖が乾き盆地になり、湧水口が池として残った姿が
忍野八海なんでございますと

八海の名前は、富士講の人々が富士登山の際に行った
八海と呼ばれる湖や池沼をめぐり水行を行うこと（八海めぐり）
からきているとか。




どうやらちょいと離れた場所にあるのが出口池
榛の木林民俗資料館入館料金を払わないと見られないのが底抜池

今回は、あえて私共は見に行かなかったので
素晴らしいレポートされてるブロガーさんへお邪魔してみて～

　　　　　　　




さて、先ず最初に右手に見えたのが
八海めぐり第５霊場湧池

　　　　　　　

湧出量ならびに景観は八海中随一。
現在も住民の飲用、灌漑用水供給源となっ
ているとの表記有。

う、美しすぎる！！
心洗われる様な、それでいていつまでも見ていたら
吸い込まれちゃうんじゃないかと思うほど
神秘的な池でございますよ



富士山の湧き水がどれだけ冷たいかココで確かめられます～
湧池の水温で１３℃あるそうだから
同じくらい冷たいのじゃないでしょうか。

指先だけじゃなく手を入れるように看板指示が・・・
試しに３０秒も入れてると・・・ビリビリしてきました。

　　　　　　　


忍野八海、八つの池にはそれぞれ
言い伝え、伝説なるものがあります。

湧池の伝説は・・・
昔、富士山が噴火したとき、人家や野は焼け、
人々は灼熱に苦しみ水を求め叫んでいた。
その時、天よりの美声が届く。
「私を信じ、永久に私を敬うならば、私が皆に水を与えよう」
この声の主は＜木花開耶姫命＝コノハナサクヤヒメノミコト＞であった。
その後まもなく熔岩の間から水が湧き出し、池となる。
人々はこの池を＜湧池＞と呼び、これを飲料水や水田に用い今日に至る。
また、毎年木花開耶姫命の祭りを行い、
神輿をこの池の水で洗い浄めるのが恒例となる。


　　　　　　　　　　・・・・・・・・・次は中池へと続く・・・・・・・・・