|
カテゴリ:カテゴリ未分類
今日1日だけ循環器科に飛ばされた。
病棟を半分閉じてる関係で人が余ってるから。 スタッフが足りない所にそうした人達が回されるわけ。 て言うか、モニタ付きの方々が居る所に これっぱかりも心臓系の経験が無い人が 1日だけポコンと飛ばされる。 慣れない環境。 慣れないスタッフ。 慣れない疾患。 これがどんなに危ない事か分からないのだろうか? 分からないんだろうな。 と言うのも、この国は元々看護のシステムというか 労働条件のシステムが違うから。 この国の看護は、エージェントとか、パートタイムとか 短期労働者で結構成り立っている。 ずっとフルタイムで働いてる人は一部。 日本と違ってフルタイムがメインではない。 ついでに、NSW州は正看(RN)だけでなく准看(EN)も凄く多い。 これにより何が起きるかというと <利点> ・フレキシブルな勤務が可能。主婦だったら週1回とかでもOK。 ・病欠が取り易い。エージェントナースや今回の自分みたいな人でカバー可能。 そう、日本だったらフルタイムじゃないと給料がガンと落ちたり ボーナスが出なかったり福利厚生がつかなかったりして いきなり労働条件が悪化するのだが この国はそんな事が無い。 これはナーシングだけでなく他の仕事でもそうで それゆえに「フリーター」というネガティブな意味合いも持つ単語は存在せず 短期労働者もしくは非継続的な労働を繰り返す方々に対する差別偏見がない。 むしろ、フルタイムよりもカジュアルの方が給料自体は高かったりする。 まあ、カジュアルにはその分年休とか無いのだけれど。 <欠点> ・レギュラースタッフが少ないのでプライマリナースとか着けられない。 ・看護の継続性が持てない。 ・スタッフの質や教育が均等化できない。 結構、この国の看護の質は高くない。 エージェントや病棟をくるくる動くカジュアルに頼るのでは 正直難しい部分はあると思う。 ちょっとミスっても「もうここに帰ってこなけりゃいいわー」くらいの ひどい心持ちのナースも居るし、 正直病棟スタッフも 「足手まといにならない程度に仕事してくれたらそれでいい」くらいの そんな心持ちでエージェントの事は見ている。 使える人は使えるのだけれども、やはりエージェントはエージェント。 日本の場合、まだ病院の看護師に派遣を利用する事すら 職場の安全管理の観点から認められてなかったはず。 あと日本だったら(病院によっては)卒後教育がしっかりなされるのが こっちは1年目のNew Graduate Programmeだけで後は自分次第だし。 正直、病欠とか出来るのは嬉しいけど 病欠をカバーされる=カバー出来ちゃう位のレベルの看護って事よね。 看護診断や看護計画を立ててそれを評価するとか そういう継続性が求められる事はこの雇用体制と教育じゃ無理だと思う。 日本の経済の良さや あるいはサービスのレベルの高さや均質さって 実は流動性に欠けるとも思える日本の社会が作り出す 教育や仕事の流れの継続性から生み出される物が大きいと思うの。 この国では、それが出来ない。 1日飛ばされた事で、こんな事がなんとなく見えてきたけど そんなことよりも私は今週あと3日ほどどこかに飛ばされるその事実が イヤでイヤで仕方なくて ほんとにもううんざりモード。 早いとこ通常業務に戻って欲しい…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|