ごちそう~落語@ヨコスカ~ごちそう
昨日、東京からお友達が。明けて今朝の食卓は旅館の朝ごはんのような状態に。ひゃっほ~。メバルの干物・煮付けや豆ご飯に、フォカッチャや庭で採れた夏みかんのジャムなど。朝からおかわり、満腹です。 友人を駅まで見送ってしばらくしてから、横須賀中央へ。青少年会館で行われる「横須賀福祉寄席」に。16回目の開催だそうです。今回の出演は古今亭志ん橋、古今亭朝太、三遊亭金八、古今亭志ん坊の落語に、鏡味正二郎の太神楽(曲芸)。会場は満員御礼の大盛況です。「粗忽の釘」(朝太)、「くしゃみ講釈」(金八)などを楽しみ、トリはお目当ての志ん橋(しんきょう)師匠。最近もっと気になる落語家さん。しゃがれ声の江戸っ子口調でツルツルの頭。とぼけた味と絶妙の間あいがたまらないのです。今日かかった噺は「薮入り」。丁稚奉公に出した子供が薮入りの日に三年ぶりに長屋に戻ってくることから巻き起こる騒動を笑わせつつちょっぴりホロリともさせてくれる聴き応えのある一席に仕立てています。笑い重視の滑稽噺が多かったなか、人情噺ともいえるこの「薮入り」が入ることによって聴くほうの満腹感が増して、とっても充実した落語会でした。ただ人情噺とは言っても、爆笑に包まれることもしばしばで、子供が帰ってくる前日、寝付けない父親が「なあ、おっかあ」とおかみさんに話しかけつづけるところは、もう窒息しそうなぐらい笑った。志ん橋さんでないと出せない雰囲気。いやあ、満喫しました。 で、夕方会がハネたあとは蕎麦気分でツルっとたぐって帰りましたとさ。 夜、昨晩のご馳走の残りをつまみつつ、一献。昆布締め三昧。鱸(スズキ)に鯒(コチ)にイカにオクラ。昆布風味が一段と濃厚になったようで、こちらも満喫。昆布、エライ! コチは大好きな魚。刺身や洗いもおいしいけど、白身なので昆布締めにも合います。お気に入りの魚屋「土屋商店」のお兄さんがすすめてくれたアラを使った吸い物も上品で美味でした。見てくれは悪いけど、良い魚です。