3次元の解体新書
今日は数年ぶりにAちゃんが合流し、かつての留学メンバーが全員集合で1日遊び倒した。そして4人揃って向ったのは…「人体の不思議展・2004」。現在国際フォーラムにて絶賛開催中とかいう触れ込みのやつ。開催初日など、TV越しに人体標本(=リアル標本)の脳をキャッキャ言いながら喜んで触っている来場者たちを観て、「なんてグロいんだ」と顔をしかめつつ、自分も触りたいという欲望を刺激されたのを覚えています。で、4人で「どこ行く?」となったとき、迷うことなくこのイベント鑑賞を提案したのであった。さて、TVで観た脳はというと会場の展示順路最後に配置されており、透明なアクリル板のボックスに片手が通るほどの穴が開けられ、希望者は自由に脳を触ることができます。そして、その触感は…。正直言って、そんな気持ち良いものではありません(当たり前か)。触るとかすかにヒンヤリしていて、妙にピトッと手のひらに張り付くような触り心地です。これがリアル標本だけに何とも言えない気持ちになります。ちなみに脳は思ったほど重くはない模様(←ビビリな私は怖くて持ち上げられず仕舞。友人から感想を聞いた)この「リアル脳」以外の全展示物、もちろん全てがリアル標本です。人間の各部位または全身が見事なまでに色んなカタチで(スライスだったり、一部カットされた状態だったり、なぜか弓矢を射るポーズで素っ裸状態だったり…)展示されていて大変興味深いものでした。死を迎えた後でも、最新の保存技術を持ってすれば、ここまで人間の身体は生きた時に近い状態で保存できるのだと感心しきり。ちょっと不思議だったのは、体毛のうち何故かまつ毛と陰毛だけ殆どの標本に残っていたこと。保存過程で体毛処理などしそうなはずなのに、何故まつ毛と陰毛を残すのか。もしくは剃り落としただけなのか。謎のまま会場を後にした我々でした。