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カテゴリ:イスタンブールの生活
今日はセヴギリレリ ギュヌです。
しばらく前からニュースでもパートナーに恋人に何を贈るか、というインタビューがずいぶん放映されていました。 日本ではバレンタインデーというと女性からパートナー、恋人、または片思い中の相手にチョコレートを贈る日ですが、トルコではセヴギリレリ ギュヌ、直訳すると「恋人の日」。 恋人(または夫婦)同士がプレゼントをしあったり、ディナーに出かけたりするというように過ごすのが一般的な気がします。 もちろん我が家のように「へえ、今日がセヴギリレリ ギュヌなんだ」というさめた夫婦もあるでしょうが。 今年の私のセヴギリレリギュヌは日本風にチョコレートクッキーを焼いてプレゼントしました。ハート型のクッキーにアイシングで「セニ セヴィヨルム」(愛してる)と書いてみたのですが、これには夫もびっくり。 「写真を撮って姉さんのところのだんなに見せてやろう、絶対ヤキモチ焼くぞーー。」 夜になってもなかなか食べないのでどうしてかと思って訊くと「もったいないから」ですって。 長女は「このセニセヴィヨルムって、ルキエに言ってるんだよね、お母さん?」といいながら夫がなかなか食べないクッキーを端から食べ始めました。そうそう、あなたに言っているのよ。結婚して5年が過ぎましたが、たぶんバレンタインデーにチョコレート系のものを夫にあげたのは初めてじゃないかしら。 実は今日の朝、起き抜けに夫が「セヴギリレリギュヌ クトゥルオルスン」(バレンタインデーおめでとう)なんて言うし、仕事先から連絡するときにもわざわざ「バレンタインデーおめでとう」なんて言うから何かプレゼントでもあるのかと期待して、あわててクッキーを焼いた私。 夕方、少しいつもより遅く家に帰った夫の手にはなんだか黒い袋。なんだなんだ?と期待してみると 「ああ、それ?兄貴が(前日我が家に泊まっていました)お前の風邪が長引いているからって薬草が何種類か入った特別な蜂蜜を買ってくれたんだよ。」 ですって。いやーん、ちょっと期待した私がおばかでした。 なぜ私がクッキーを焼こうと思ったかというと、この日の前日夕方前に長女を幼稚園に迎えに行くと先生が 「明日はスプリズギュヌ(お楽しみ日、お楽しみ会というか…)です。今回の当番はお母さんですので児童30人分のケーキ、ポアチャ(トルコ風ミルクパンというか、ヨーグルトとバターがたっぷり入った柔らかいパンです)、クッキーのようなものを用意してください。」 と突然言われあわてて前夜型抜きクッキーを作ったため、レシピを暗記していてすぐにできるなーと思ったからです。 こちらのレシピで作ってみましたが簡単に作れておいしかったです。先週の土曜日には長女と二人で作りましたが、長女も大満足。粘土感覚で楽しそうに型を抜いていました。 アイシングで顔を書いてみました。 この日はやけに用事が立て込む日で、義兄が泊まりにきたり、ご近所さんがドイツに住む妹夫婦とカメラチャットしたいけれど設定がうまくできないからと夜9時過ぎにおうちに呼ばれたりで、クッキー100枚がすべて出来上がったのは夜の12時でした。 こんなに苦労したのに、今日幼稚園から戻った長女に「どうだった?みんな喜んでた?」と訊くと 「私、食べてないもん。」ですって。 長女はおやつの時間の前に帰宅するのですが、どうやらおやつの時間以降にみんなに配るようです。なんだよー。 いつもお菓子を作るときに思うのですが、日本のレシピを見ると大体がグラム表記。 我が家には製菓用のはかりがないので、いつもカップで計量します。 トルコのレシピは大体がカップやスプーン計量表記。しかもすごいのは、日本のように計量カップやスプーンを使うのではなく 水を入れるグラス、何杯 という表記だったり、 チャイグラス、何杯 という表記だったり、 スプーンは食事用スプーン、デザートスプーン、チャイ用スプーン何杯という表記だったりすること。 なので私も小麦粉だと大体水用のグラス一杯で100gくらいかなーという感覚で日本のレシピを使ってお菓子を作っています。 卵もLサイズはたぶん一般的じゃなくてMサイズなので、卵も気持ち多めに入れてみたり。 かなり大雑把な目分量でやっています。 身近にあるもので計量できるのですからある意味、トルコ人って合理的だなとも思います。でも一方で水用のグラスだって、チャイ用グラスだって家庭によって少しずつ容量が違うんじゃない?なんて思ったりもしますが、結果おいしくできてるんだからあんまりそこらへんは関係ないのかなーなんて。 日本が細かすぎるのか、トルコがおおらかなのか…。料理だけでなく全般的に言えることなんですがそういう文化の差を感じます。 ちなみにトルコに住み始めて4年目、私ももともとあまり細かいことにこだわらない性格ではありましたが、さらにトルコ化してきている自分を感じます…。これでいいのか、私? クッキー生地を麺棒で延ばすのを手伝った長女。その後早速粘土とおもちゃの麺棒でこんな作品を作っていました。自分の顔なんだそうです。子どもっていろんな体験から遊びのヒントを得るからすごいです。 次女はご飯派。普段はパンには見向きもしません。でもフルン(パン屋)から焼きたてのパンを買った日にはおいしいからか必ず1本抱えてむしゃむしゃ食べ始めます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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