世界の数学者が組織する国際数学連合は22日、数学の応用で画期的な
業績を挙げた数学者を表彰する世界最高の賞「ガウス賞」の第一回受賞
者に、金融工学の発展に貢献した伊藤清・京都大学名誉教授(90)を選
んだと発表した。
日本経済新聞8月23日
ガウス賞は、数学が科学技術の駆動力であることを広く知ってもらう
ことを目的に新設された。「数学は科学の女王」と語ったガウスに
ちなみ、4年に一度、数学界以外にインパクトを与えた科学者を顕彰。
伊藤氏は、1942年に粒子の不規則な運動などを記述する確率微分
方程式を発表。物理学、工学、生物学など幅広い分野で使われている。
1997年のノーベル経済学賞の対象となったブラック・ショールズ
モデルも、伊藤の公式を土台にする。
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最終更新日
2006.08.23 10:27:25