政府は24日、2007年版の中小企業白書を閣議決定した。大型小売店の利用が高齢者層でも多く、中小小売店が苦戦している状況を指摘した。中小企業が独自の取り組みで大企業よりも高付加価値の商品を売り出している現状も紹介した。
白書によると、近所の大型小売店を最も利用すると答えた60歳以上の高齢者は64.6%で、近所の中小店は10.5%だった。60歳以上の大型店の利用率は他の年代に比べて最も高かった。中小店でもクリーニングや理容・美容のサービスでは他業態より支持を集めた。
中小企業が高付加価値商品を生み出している取り組みも紹介。例えばみそ製品では、中小企業が市場で最も売れる商品の2倍以上高い商品を持つ比率は30.9%。チーズ類は25.6%だった。ただ、中小企業は地産地消の性格が強く、都心へ進出するためにマーケティング企業との連携などが必要と訴えた。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.04.24 10:46:27