閲覧者好みの広告、個人サイトに配信 ヤフー 開設者に報酬
~日経新聞 2007/12/14 面
ヤフーは13日、ブログなど個人が開設しているサイトにインターネット広告を
配信するサービスを始めると発表した。閲覧者の興味に合わせた広告を配信
する手法を使い、個人のサイト開設者に閲覧回数に応じ報酬を支払う。サイト
開設者、広告主の双方に利点がある形にし、個人サイトへの広告配信を拡大
する。
こちらはもちろん、Google AdSenseの対抗サービスです。
サービス名称はアドパートナー。
名称までグーグルに対抗しているようです。
http://webowner.yahoo.co.jp/siteincome/adpartner/
ただ、Google AdSenseと異なるのは、表示回数で課金する点。
Google AdSenseはクリックされたら初めて課金されますので、表示のみでは一切課金は発生しませんでした。
しかし、ヤフーはこれに対抗してか、表示回数に対して課金する仕組みにてサービスを開始するようです。
ただ、この表示回数課金は古い形だといわざるを得ません。
たとえば、ページの下の方、全く目につかない位置で広告を配信されても同じように課金されてしまうためです。以前、このような問題から、表示回数課金は一気に淘汰された経緯があります。
今回も、配信対象は個人のブログなど。
この場合、表示回数を稼ぐためにやたらと広告を表示する可能性も懸念されます。
なにか、システム側で閲覧しにくい広告や大量の広告掲載などを防ぐ仕組みを構築しないと、コストパフォーマンスの低い広告になってしまう危険性が高いといえます。
そのような問題から、現在の主流はクリック課金になったのですが、わざわざヤフーが表示回数課金にしたのには、何か大きな理由があるのかもしれません。
同じクリック課金では、グーグルに対抗できないということが最大の要因である可能性は否定できないと思います。
一方でグーグルは、動画広告の配信を始めました。
https://adwords.google.co.jp/select/videoads.html
こちらはこれまでのグーグルのサービスと同様、誰でも出稿できます。
動画広告は大手企業のものというイメージが強かったですが、今後、このサービスを利用することで、中小企業や個人事業でも広告を配信することが可能になります。
こちらの場合、主にクリック課金型ですが、表示回数課金型と併用するケースもあるようです。
いずれにしても、ネット上の広告プラットフォーム提供に関しては、グーグルがヤフーの数歩先を進んでいるようです。
日本でもグーグルがヤフーの利用シェアを逆転するときがくるのかもしれません。
《関連Webサイト》 Yahoo!ウェブオーナーセンター
http://webowner.yahoo.co.jp/
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最終更新日
2007.12.16 10:19:25