「日本の銀行は状態が極めて悪くなったのに、実態の情報開示を求められなかった。このため長い間、問題を引きずった」。米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は16日、下院の金融委員会で日本の株式と土地のバブル崩壊を巡る金融面の対応について言及した。問題の本質から目をそらして抜本的な解決策を先送りしてきたことは「我々が学んだ重要な教訓だ」と語った。
議長はかつての日本と同様に今の米国も「金融機関が損失を抱えて苦しんでいる」と認めた。ただ、米国勢は「少なくとも情報を表に出し、損失を穴埋めするための資本増強に積極的だ」と指摘。「日本のような長期の低迷を避ける」には金融機関の損失の迅速な処理が肝心だと強調した。
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最終更新日
2008.07.17 14:47:48