●2日の短期金融市場で、銀行による企業向け貸出金利の基準となる東京
銀行間取引金利(TIBOR)3カ月物が前日比0.00769%高い0.88538%
に上昇し、日銀が政策金利を引き下げた10月31日の水準(0.88385%)
を超えた。TIBORは利下げ後に0.7%台まで低下したが、金融危機の
影響で市場から資金調達が難しくなった企業による駆け込みの融資が増
えており、上昇圧力がかかっている。
日本経済新聞 12月3日
●日銀は2日、臨時の金融政策決定会合を開き、企業の資金繰りを支援する
ため、金融機関に対する新しい資金供給策を決めた。資金需要が膨らむ
年末・年度末をにらみ、担保にとる社債などの条件を緩めるほか、担保
の範囲内で低金利で資金を貸し出す新制度も実施する。記者会見した
白川方明総裁はこれらによって「金融機関に3兆円程度の資金供給が見込
める」と述べた。日銀が企業の資金繰りを支援する緊急対策をまとめる
のは、金融危機が深刻だった1998年以来となる。
日本経済新聞 12月3日
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最終更新日
2008.12.03 13:46:34