開催日:2017.7.17(月)9:45開演
場所 :長野県民文化会館大ホール(2,173名収容)
昨年に続き長野県吹奏楽コンクールの中学校部門北信Bブロック地区大会に行ってきました。
この地区からは昨年の県大会A編成の部で15個配給された金賞のうち8個を獲得するという県内でも屈指のハイレベル地区ということで地区大会とはいえ注目度が高いように思われました。
まずは最初に行われたB編成の部からレポートしたいと思います。
プログラム
B編成
表彰 中学校名 課題曲 自由曲
1.銀 信州新(長野) - 春に寄せて~風は光り、春はひらめく~
2.銅 更埴西(長野) - 喜歌劇「ルーナ夫人」ハイライト
3.金代 中条 (長野) - 鳥之石楠船神~吹奏楽と打楽器群のための神話
信更 合同
4.金代 西部 (長野) - ナイトフライト
5.銀 戸隠 (長野) - 眩い星座になるために・・・
6.銅 七二会(長野) - レ・ミゼラブルメドレー
※代は地区代表として県大会へ出場
レポート
信州新町中学校
最少演奏人数14名という小編成用の曲ですが、音量ではなくサウンド感で!という曲で、実際に聴いてみるととてもさわやかな感じがして、人数が少なくても木管・金管・打楽器とバランスが取れていれば、音楽として心地よいものができるのだなと感じました。
更埴西中学校
最少演奏人数21名という小編成でもやや規模が大きめなところをねらった曲ですが、喜歌劇ということで、どこかメリーウィドウのようなコミカルさがあって演奏していて楽しそうな感じを受けました。こういうのを聴くとやはり音楽は演奏しても聴いても楽しいと感じるものでないと!というところです。
中条・信更中学校合同
演奏人数35名以上推奨という大編成の曲ですが、全国大会でも演奏された実績もあり、コンクールで演奏するには向いているなと感じる曲想でした。表題は、日本神話に登場する神様の船を現しているのでノアの箱舟の日本版的なものなのかなという印象も受けました。
西部中学校
吹奏楽にとって欠かすことのできないスウェアリンジェンですが、このナイトフライトは、アメリカのフロリダ州の夜を飛行機から眺めた3つの情景が描かれた作品とのことで、疾走感もあって演奏しても聴いても楽しめる感がありました。また早-遅-早の黄金パターンも健在でコンクールのみならず定期演奏会の1曲としてもよいピースになりそうな感がありました。
戸隠中学校
関東学園大学附属高等学校創立50周年記念委嘱作品とのことで、生徒から出された作品構想案をもとに八木澤氏が作曲したそうで、調べてみるとじつに細かいところまで生徒から要望が出ていてなるほどと思いました。とはいうものの、やはり八木澤氏が作る曲なので、曲想はそのようになっていて感動的なコラールもあり、聴き栄えのする良曲という印象を受けました。
七二会中学校
レ・ミゼラブルもいろいろな編曲版が出ていますが、曲のつなぎ方が違うとまた印象が変わって面白いと思いました。変わらぬのは、原曲が持つ美しさで、これはどんな編曲でもいいなと思うところです。
まとめ
B編成というのはいわゆる育成部門という位置づけかと思いますが、その中でもアンサンブルにプラスアルファくらいの編成から、ほぼフル編成に近いバンドまでとけっこうハンディーがあるように感じました。このあたり、B編成の人数制限を20名~25名程度にして完全に小編成としての部門に特化してしまうのもありかなと感じる節もありました。
*** A編成のレポートに続く ***