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テーマ:吹奏楽(3400)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2023.12.17(日) 14:00開演
場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容) 上田市民吹奏楽団のポップスコンサート2023に行ってきました。 プログラム 開演前 木管五重奏 1.山の音楽家じゅんばん協奏曲 前半 1.リトル・マーメイド・メドレー 2.およげ!たいやきくん in swing 3.TSUNAMI 4.PIRATES OF THE CARIBBEAN :AT WORLD'S END 後半 5.BACK TO THE FUTURE 6.ジャパニーズ・グラフィティ2~坂本九メモリアル~ 7.メモリー 8.マツケンサンバ2 9.ドラゴンクエストによるコンサートセレクション アンコール 10.時代 11.ジングルベル in Swing!! レポート 山の音楽家じゅんばん協奏曲 開演前のステージにおいて、木管五重奏によるとても面白い曲が演奏されました。調べてみたところ、各楽器が順番にその楽器の代表的なソロを担当してゆく協奏曲になっており、1番手のオーボエがチャイコフスキーの白鳥の湖より「情景」。2番手のホルンがモーツァルトのホルン協奏曲第一番より第一楽章。3番手のフルートが組曲『アルルの女』第1組曲よりメヌエット。4番手のバスーンが魔法使いの弟子。5番手のクラリネットがクラリネットポルカでした。また各番手をつなぐ山の音楽家も短調やカノンになったりと変化があり、これは展覧会の絵のプロムナード的?とも言えるかもしれません。ちなみに、この曲はもともとズーラシアンブラスの木管チームのために書かれた曲とのことで、楽譜も出版されているとのことです。 リトル・マーメイド・メドレー 海をテーマにした前半のステージの1曲目は海から地上世界への憧れを表現した楽曲で、吹奏楽ではおなじみのニューサウンズインブラスの星出氏編曲版の演奏となりました。素朴な疑問ではありますが、アリエルが美しい声と引き換えに足を手に入れたという話…。アリエルはガラガラ声になってしまったのか、それとも…。 およげ!たいやきくん in swing 2曲目は、地上世界から海への憧れを表現した楽曲で、リトル・マーメイドと合わせて、ある意味隣の畑は青く見えるものだから、羨むことを戒める意味があったのかなと感じました。そしてこのたいやきくんin Swingは、カッコイイソロがあり、元曲からここまでカッコ良くアレンジできるものなのかと改めて感じました。 TSUNAMI 歌詞から推察するにおおよそ失恋の歌であることは容易に想像がつきますが、船長の佐藤氏の寸劇によって曲を知らない人にもそのことがはっきりわかるように示されたのがとても良い演出と感じました。そして改めてサザンでも指折りの名曲の1つだなと聴きながら感じた次第です。 PIRATES OF THE CARIBBEAN :AT WORLD'S END パイレーツ・オブ・カリビアンの3作目ワールドエンドから4曲をチョイスしたメドレーですが、冒頭に海賊の歌が入るという粋な編曲になっており、臨場感が素晴らしい楽曲と感じました。余談ながらワンピースのルフィとラピュタのパズーが同じ声優さんであり、ワンピースでは「海賊になる!」と言い、ラピュタで「海賊になんてならない!」と言う矛盾について話が及び、役柄とはいえ酷なことだなと感じました。 BACK TO THE FUTURE 後半はタイムトラベルして上田市吹の歴史を振り返る企画ということで、タイムトラベルといえばこの曲!でスタートとなりました。司会者の城下氏がエメット・ブラウン博士に扮しての語りはテンションが高く好演だなと感じました。 ジャパニーズ・グラフィティ2~坂本九メモリアル~ 上田市吹結成の頃へタイムトラベル!初代団長の山嵜氏が何か話しています…という情景を回想し、その頃の雰囲気を「上を向いている」と表現し、それはとても素敵なこと。との定義づけから「明日があるさ」「素敵なタイミング」「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」の4曲がメドレーになった曲の演奏となりました。 メモリー 2019年にタイムスリップし、団の雰囲気が落ち込んでいる…原因は音楽監督の近藤先生が団を離れたことか?!よくわからないので当時の団員の記憶を呼び出す猫型メモリー装置が登場。猫=キャッツ、メモリー装置=メモリーという語呂合わせで、メモリーの曲の演奏となりました。吹奏楽版のメモリーといえば、サクソフォンとバンドのためのメモリーがよく知られていますが、今回演奏された編曲版は、いろいろなパートがメロディーを担当する新鮮なものでした。 マツケンサンバ2 2009年にタイムスリップし、団の雰囲気が明るくなっている!それは近藤先生が音楽監督に就任した年ということで、踊りだしたくなるような気持ちに!ということで、マツケンサンバ2の演奏となりました。お約束の金装束のマツケンに加えて先ほどたいやきくんを釣りあげた釣り人も加わっての楽しいダンスが入りました。 ドラゴンクエストによるコンサートセレクション 現代へと戻ってきて救世主は一人ではないということに気が付き、時代を超える冒険を総括する意味で、おなじみのドラクエの音楽の演奏となりました。こちらの編曲版は、1、2、3、(4)から代表曲を抜粋したメドレーということで、ファミコン世代にはたまらないものがあり、締めくくりのそして伝説へ…が流れる頃には感極まったという雰囲気を感じました。 時代 アンコール1曲目は後半のステージでも一部サクソフォーンアンサンブルでの演奏があった中島みゆきの時代が演奏されました。この曲がリリースされたのは1976年になりますが、私自身は今から25年ほど前にこの曲を知り、CDを買ってよく聴いていたので、青春の楽曲の1つとしてとても懐かしくしみじみと聴かせていただきました。 ジングルベル in Swing!! この時期のコンサートはやっぱりクリスマス曲がよく似合う!ということで、昨年に続いて最後を締めくくる曲として演奏され、とても楽しい気持ちで終わることができました。 まとめ 今回のポップスコンサートは、海がテーマということで、パンフレットもまるでサマーコンサートのようなデザインとなっており、あえて季節感に逆らうのも面白いと感じる企画でした。さらにパンフレットの出演者のところをよく見ると、団長が船長、副団長が副船長という記述になっており、すごく良いこだわりだなと思いました。後半では時代をテーマに5曲が色を変えて並び聴きごたえ十分と感じました。そして今回も来場者に、退場時にアメとチョコの小袋が配られるといううれしいプレゼントがありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 18, 2023 10:10:16 PM
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