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テーマ:弦楽アンサンブル(15)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2024.3.16(土) 14:00開演
場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容) 弦楽四重奏団のクァルテット・ソレイユの演奏会へ行ってきました。 プログラム 前半 1.モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番「狩」 変ロ長調 K.155 I.Allegro vivace asssai II.Menuetto Moderato - Trio III.Adagio IV.Allegro assai 後半 2.ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 作品130 I.Adagio ma non troppo - Allegro II.Presto III.Poco scherzoso.Andante con moto ma non troppo IV.Alla Danza tedesca Allegro assai V.Cavatina Adagio Milton espressivo VI.Finale Allegro レポート 弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K.155「狩」 解説によれば、モーツァルトが敬愛するハイドンに贈ったハイドンセットの6曲の中の4番目にあたる作品で、曲の冒頭が狩りの角笛の響きを連想させるため「狩」という名が付けられているとのことです。そして、この曲はクァルテットソレイユにとって何度も演奏したことのある楽曲だが、定期演奏会では取り上げてこなかったこと。また学生時代のアンサンブルの授業で取り上げられるような弦楽四重奏の入門用楽曲であることもあり、メンバーそれぞれに想い入れがあり、楽譜も若かりし頃のものをそのまま使い、その時の書き込みなども懐かしく感じながらリハーサルをして作り上げたとのお話がありました。 弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 作品130 解説によれば、ベートーヴェン後期の1825年に作曲され、本来終楽章として置かれていた大フーガが難解すぎて理解できる聴衆がいなかったことから、出版社と友人に差し替えを勧められ、新たに終楽章を作り直したというエピソードがあり、当人にとってみれば憤りを禁じ得ないシチュエーションの中で出来上がった曲とのことですが、差し替えとして出来上がった終楽章はそんな憤りとはうらはらに素晴らしいものとの紹介がありました。またこの曲で特に注目となるのが第5楽章とのことで、カバティーナという題がつけられ、不安という感情をここまで美しく再現できるのはベートーヴェンしかいないのでは?というお話がありました。 まとめ クァルテット・ソレイユは、2004年に結成されたヴァイオリン:高宮城凌、ヴァイオリン:東山加奈子、ヴィオラ:鈴村大樹、チェロ:太田陽子で構成される弦楽四重奏団ですが、2014年度にサントミューゼレジデンスアーティストになったことやメンバーの太田氏が上田市出身ということが縁で、2017年から毎年この時期にサントミューゼで定期演奏会を開催しており、私も第4回・第5回と聴かせていただき、今回も楽しみにしていた次第で、20年目を迎えるたいへん息のあったカルテットの演奏をじっくりと楽しませていただきました。また今回は、MCでメンバー全員の生の声を聴かせていただき、とても親近感を感じるひとときになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 17, 2024 08:54:00 AM
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