人生の意味を求めて・・・
久々に本の話。こっちに来て早一ヵ月半。その間、20冊ほどの本を読みました。(ほぼ中古本ですが)その中で、昨夜読んだのは遠藤 周作 著 「深い河」 です。この人の名前は聞いたことがあったのですが、実際本を読んだのは初めてで。主に5人の人物が過去の出来事に囚われながら、愛を求めて、人生の意味を求めてインドに向かう話です。で、この5人は同じ旅行ツアーで知り合うのですが。第一章を読んだ時、久々に本を読んで涙を流しました。病院で寝てる妻は、3,4ヵ月後確実に癌で死ぬ。夫はそれを妻に伝える事ができないまま妻は死んでしまうのですが・・・。最後に妻が残した「必ず生まれ変わるから。この世界の何処かに。探して。私を見つけて。約束よ。」 という言葉。この言葉が耳から離れない夫は海外の研究所に問い合わせ、「インドのある村の女の子が、自分の前世は日本人だと言っている」 という情報だけを頼りに妻を捜しにインドに旅にでる。妻の死後、今までは気にも留めてなかった様な、妻の仕草・笑顔・愛情を夫は思い出していく。この男の話だけで終わるのかとおもえば、そこから次々と登場人物がでてくるし。人々の想いとインドの宗教的背景が上手く重なり合った物語だと思いました。私はインドには行った事がないのですが、是非一度行ってみたいと思います。インドは一度行くと、徹底的に嫌いになる人と、何度も来たいとおもう人で分かれるそうです。さて、私はどちらになるのかな?