カテゴリ:linux備忘録
電子回路のシミュレーションにLTspiceを使っています(wineで起動)。動作を確認するのには十分なのですが、回路基板まで作ろうとなるとkicadで回路図を作ってから部品の配置を決めてプリントパターンを作るという作業が必要になります。回路図を2回入力しなくて済む方法はないかと調べていたら、あったので試してみました(以下を参考にしました)。
http://opencadken.com/category/kicad/ltspice kicadでspiceの部品を使うには最初にspiceライブラリーを追加しておく必要があります。 ダイオードと抵抗を直流電源につないだだけです。簡単な回路ですが、この前にやったエフェクターの回路で問題があり、ダイオードが原因だというところまでわかりましたが、そこから先に行けなかったので一番簡単な回路でやってみました。 ![]() ネットリストをspiceで出力させると以下のようになりました。 ![]() このままではLTspiceでエラーになるので修正します。 ![]() GNDを0にしてダイオードモデルとそのライブラリ、spiceの制御コマンドを追加しました。 これをLTspiceで開いて、シミュレートすればダイオードの電圧降下、ダイオードに流れる電流などが確認できます。 ![]() 結果は期待通りではなく、ダイオードの両端の電圧は9V、ということは電流は流れていないことがわかります。ここで大分悩みました。ネットリストに間違いがあるようにも思えませんでした。そこで同じ回路をLTspiceに入力してネットリストを確認したらD1の0と/VDが逆になっていたので修正しました。 ![]() (D1 0 /VD 1S1886 を D1 /VD 0 1S1886に修正) ![]() これをLTspiceでシミュレートしてみると正常な結果がでました。 ![]() ダイオードの電圧降下が約0.6V、正常に動作しているのがわかります。 エフェクターのネットリストも同様に修正したら動作しました。 ![]() ![]() ![]() (R4は本来ゲインコントロールの可変抵抗なので500kΩと100Ωの場合をシミュレートしています) kicadの出力するネットリストは修正しないとLTspiceでは使えません。また、kicadの回路上で各接点にラベルをつけておくとネットリストの修正が減ります。今回トラブったダイオードは左側がアノード、右側がカソードになるようにネットリストは修正する必要があります(D1 /VD +9V を D1 +9V /VD 1S1886 へ修正)。 オペアンプもU1をXU1にして+入力名 -入力名 +電源名 -電源名 出力名 モデル名の順にする修正する必要があります(今回は /VI+ /VI- /VD 0 /VO njm072_s (回路図、ネットリスト参照))。
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最終更新日
2017.02.10 16:11:34
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