卒論提出
卒論を提出できた学生向けの最後の講義は振り返りにしました。4年間ずっと同じゼミに所属した学生も半分ほどいて感慨深いですが,うち3年間はコロナのおかげで満足に対面での授業ができませんでした。それでもなんとかリアルタイムによる授業でエクセルやMANDARAの使用法を覚えてもらい,卒論作成に生かしてもらえました。また,個別のテーマに毎週細かくコメントを残すように心がけて,それに応答していく繰り返しによくついてきたと思います。ただし,先行研究の読み取りから自身のテーマのオリジナリティを主張する部分が弱く,最後まで改善されない傾向がありました。もう少し具体的なアドバイスがあったらよかったのかもしれません。また,精神的な面での交流はやはり対面にはかないません。学生同士のやり取りも限られてしまいます。そこらへんはオンラインによる授業では乗り越えられない壁ではあります。とはいうものの,みなとにかく無事に卒論を提出できたことは自分にとっても立つ鳥跡を濁さずでよかったと思います。しばらく卒論指導の機会がないことは気が楽な反面,専門的な指導ができず寂しい気もします。これで前任校との関係はいったん終わります。非常勤時代を含めるとブランクを挟んで8年お世話になったことになります。こちらでの経験は今に生きているとも感じます。