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今年の青森はなぜか雪どけが早く、もう春の気配。
最近、いろいろあって、初めて育児していた頃のことを思い出している。 自分の体験がフェイドアウトしないうちに、 「子育て期が終わると忘れがちなこと」を描写してみたい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 妊娠したと同時に退社し、うっかり専業主婦になってしまった私。 (当時は「働かなくてもメシが食える」という程度の考え) 出産して、赤子の尊さ、かわいらしさにすっかり参ってしまったが、 それまで「ひとりの社会人」としてそこそこやってきた私に対する、まわりの態度が、 「新米ママ」というものに変わり、子どもに関する先輩はアドバイスをくれたがるし、 親戚や近所のおばちゃんには、毎日のように新米扱いされるし。 気軽に話せる子持ちの友達がいなかったので、 育児雑誌・専門書・ネットで、子育てスキルや情報を収集し、完全理論武装するものの、 つっこまれるのがイヤで、家にこもりがち。 それでも誰かと話したくて思い切って参加した、青森のネットママのオフ会でも浮きまくる。 どこか「私はこの人達とは違うんだ、ママという存在だけじゃないんだ」 という変なプライドだけが一人歩きし、まったく友達ができず。 で、また家から出なくなる。 子どもを預けて友達と映画に行ってみたりするが、ちょっと違う、と感じる。 映画はおもしろかったけど、子どもといる方が楽しい。 時にいきづまるだけなのだ。 「私はただ、子どもと一緒の空間にいながら自分のペースでのんびりできる時間がほしい。 何となく一緒にみてくれる夫にもっと家にいてほしい。 そして、お互い先輩ぶらないで、情報交換できる「同じ子育てレベル」の友達がほしい。 家事や子育てはがんばっても評価されない。 だからと言って、私のまわりで子育てしながら仕事している人を見たことないから、 急に働くってのは考えられない」 などと、今思えばかなり勝手なことを考えていた。 たいてい、専業主婦&初産の時は、こういうこと考えたことあるのでは!? で、「シュタイナー教育に興味のある人となら仲良くできるかも」と思いつき、 ネットで探したけれどなくて・・・シュタイナー→わらべうた、でやっとヒットした、 子育ち支援グループ「モモ」 メールをして、思い切って参加。 バス乗って駅まで行って、沖館まで抱っこひもにつけて歩きましたよ、その時は。 わらべうたで遊んで、いろんな人と話す。 ちょうど歩き立てで、遊ばないでパタパタ走り回るまーちゃん。 追いかけ回す私に「みんなで見てるからいいですよ~」と声かけてくれたさくらんぼさん。 「シュタイナー教育とかに興味あるなんて、先生とかされてたんですか?」 「初めておやつタイムを取り入れてみたんだけど、あった方がいいですか?」 「バスで来たの!?帰りは乗せて行きますよ~」 それまで親子で参加した、リトミックの体験教室や、ネットママのオフ会などと、 決定的に違ったのは、 新米扱いされなかったこと。 ママ扱いされなかったこと。 こうして私は、わらべうたの「つぼみの会」の参加者から始まり、モモのメンバーになり、 「子育て当事者の相互支援活動」をすることとなった。 小さい子どもを連れた私達(と、新米扱いしない先輩達)の企画や集まりは、 当然、同じく小さい子どもを連れた人達に、受け入れられた。 さまざまな世代の人に助けられながら、 「当事者が思いを実現させるのが本物」とはげまされ、活動を続けてきた。 そして「子育てとなり組」や「ハレの日プロジェクト」が始動した。 「つぼみの会」に初めて参加した時の感じを、ひとりひとりのご近所で実現したい。 子どものいる人生だからこそ、子育てを共有しながら自分らしく生きたい。 半年たった今、市内のとなり組登録者は60名をこえ、毎月7~8ケ所で集まりが開催。 いろいろな課題はあるものの、それぞれの地区の実行委員も楽しみながら運営している。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ところで、来月、次女りっちゃんが4年保育で幼稚園に通い始める。 そうなると、私は子連れで集まりに参加することもなくなり、 純粋な子育て当事者ではなくなるのだ(0123才の保護者でなくなるって意味)。 まだまだ主体的になっていないとなり組には、子なしでフォローに行くけれど、 子育てとなり組も、どんどん当事者に渡していくべきだなあ、と思っている。 ありがたいことに、来年度はつどいの広場「さんぽぽ」でのお仕事も日数が増え、 まだ子育て体験の生々しいうちに、環境作りを当事者と一緒にさせていただく予定だ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ここで終わるとハッピーエンドだけど、まだ続きがある。 子育てとなり組に燃えていた私。 「当事者でなくなるから、一線から外れる」となった時に、 今までやってきたことが職業につながらない脱力感に襲われた。 「さんぽぽ」は確かにお給料がいただける。 けれど、私はただの「元、子育て当事者」。 保育士や先生など、子どもや育児の専門家ではない。 当事者に近い今のうちに、子育ての社会化をしていきたいんであって、 それを一生、仕事にする、というのは、私にとっては違うと思うのだ。 あと数年したら、また次の人に渡すのが「さんぽぽ」での私の枠。 その次の人は、やはり子育て経験の生々しい人であれば、と。 そして私は新しい当事者ステージ(幼稚園母、小学生母)で、地域活動をしたい。 (一生の仕事にするかどうかは、それぞれの人の資質、専門、やる気次第ですよね。 単に私自身が、子育てのプロになろう、とは思っていないだけですので・・・。 一般論ではありません!) そうした時に、出た! 「私のやってきたことって、子育て関係以外、仕事になんないの?」 という軽い落ち込み。 で、やっぱり、退職前にやっていた自分の専門分野を、自分らしい視点でやり直したくなる。 (その専門性は、支援活動の中でも活かさせてもらってはいた) けれども、さて「子育て当事者」でなくなって手ぶらになった時に専門職に戻れるのか? 他人に税金を払ってもらいながら暮らす専業という立場を、脱することができるのか? という視点を、今まですっぽりと抜けたまま、支援活動をしていたことを、 今、痛感している春、なのだ。 (モモのボス○○さんはちゃんと意識されていたけど!) だから私は、となり組に並行して、もしかしたらハレプロとして、 「母となった人が、育児をしながらも、起業や再就職をしていく準備になる活動」を、 もっと真剣に、考えてみたいと思っている。 同時に、実際に自分も、専門分野でスロービジネスを始めてみる(宣言)。 来年度には厚生省の「育児女性の起業・再就職支援」も始まるし、ね! 家庭と仕事と地域活動という3本柱を、多くの人が持てるような、 受け皿やネットワーク作り、まだまだ始まったばかりっす。 興味のある人は、ぜひ「モモ」で一緒にやりませんか。 あ、あとストレッチ部もぜったいやるっす。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.19 23:48:41
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