オカンの嫁入り
ずっと観たかった「オカンの嫁入り」のDVDを観ることができた。 今日はレディースデーなので、「アントキノイノチ」を見に行こうかと悩んだが、映画プレビューを見ると、原作と映画の内容が違いすぎているようなので、やめにした。名女優大竹しのぶと、今人気の宮崎あおいの二人が母娘になって、舞台は大阪。映画化されて話題になっているときは、たとえ名女優であっても、大阪弁のイントネーションの難しさを消化できないだろうと思ったのと、篤姫を観ていないので、宮崎あおいの人気がいまひとつ興味を削いだ。 今回、DVDを見て、そんな心配はくだらないと払拭された。彼女たち以外の登場人物を全員関西人で抜擢されているプレッシャーの中、細部にわたって大阪弁のチェックがはいったとの事。だから、かつての極妻の女優さんのような変なイントネーションの大阪弁とは段違いの違和感のないイントネーションに、映画の中にすっぽりとはまった。 母娘の緊迫したシーンのやりとりが、大阪弁だからこそ表現できる親子間の情愛が、おでんの煮汁のような味わいで心に染み込んで来る。泣けてなけて・・・・。大竹しのぶの自然な母親としての温かさ。宮崎あおいのナチュラルな魅力。なぜ、彼女がこれほどにいろんな映画やドラマに重用されるのか十分わかった。 秀逸な作品だった。内容がわかった上で、もう一度見た。二人の中に入るのが桐谷君だからこそいいし、大家のおばさん役の人もgood!國村準さんの存在感の素晴らしいこと!今の自分の親子関係と重ねながら観たものだから、余計に号泣しました。