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みやびの世界にようこそ。
こちらのお話は もちろん もちろんのフィクションです。 みやびの 想像の世界のお話ですよ。 事実ではございません。キッパリ! あら?どこかで見聞きしたようなお話? なんて思われても それは きっとね 気のせい。うふ。 時々 不適切な表現があっても そこはやさしくお許しを あ、ちなみに 後半の詩は 一応 みやび 詩人ですし 詩 書いちゃってるんですけど 物語のちょっとだけの伏線ですの。 では みやびの世界を くすっと 笑ってくださいな。 にほんブログ村 *** 某月某日 金曜日。 今日は、待ちに待った夏季賞与支給日でございます。 婚活に全然進捗のない、みやびとチバちゃん。 今の楽しみは、もちろん美味しいものを食べることのみ。 いつもなら、 “今回の賞与は、高級和牛を思いっきり食べることができるのかしら?” なんて、自分の賞与が気になって仕方のないみやびですが、 今回は自分の賞与より、地味パトさんの賞与が気になって仕方ありません。 が、残念なことに、みやびの所属である経理課では、賞与の総合計はわかるのですが、 個々の内訳は不明。 給与や賞与の計算等々は、給与課のお仕事なのです。 じゃあ、給与課の女子社員ちゃんに、聞いちゃったら? みやびさん、お局さまなんでしょう? という、世間の皆さまのお声が聞こえてきそうでございますが、 またまた残念なことに、給与課の女子社員の方は、みやびの天敵。 みやびより、入社がちょっとだけ早くて、しかもちょっとだけ年上の女子社員さんなのです。 しかも、給与課の女子社員の方は、カタブツで有名。 たとえ仲良しであっても、絶対に、こっそり・・・なんて教えてもらうなど、絶対に不可能。 さらに、先代のお局さまが定年退職なさった後、お局さまの椅子を狙っていたというウワサもあったのです。 もぉ、そんなことだったら、お局さまの椅子はお譲りいたしましたのに。 世間の皆さまご存知の通り、みやびがお局さまになってしまったのは、先代のお局さまが退職後、お茶購入の窓口になってしまったからなのですよ。 「お茶を制する者こそがお局さまである」という、女子社員の言い伝えを知らなかったんですもの。 後で聞いた話によりますと、給与課の先輩女子社員さんは、くやしそうにしていらっしゃったとのこと。 そして、給与課の女子社員さんは、裏お局さま、とこっそり呼ばれていらっしゃるのです。 というわけで、給与課の先輩女子社員さんと、みやびとの間には、深い溝がございますのよ。 こんなんだったら、もっと仲良しになっておけばよかった。 後の祭りでございます。 だけど、そうだとしても、ポカンと指をくわえて、ただ見ているだけのみやびではございませんのよ。 えっへん! ちゃんと手は打っておりますの。 庶務課女子社員ちゃんに、賞与明細を開封する地味パトさんの様子を、ラインで実況生中継するようにと、指示を出してあるのですよ。 賞与明細は給与課の課長が、各部署の責任者へ持って行きます。 みやびの経理課はもう配布済み。 というわけで、みやびとチバちゃんは自分の賞与はチェック済みです。 「みやびさん、去年の夏の賞与と金額同じなんですけど。」 そうなのよ。みやびも去年の夏と同額。 ま、中小企業ですし、景気の波にしっかりともまれている今日この頃。 減額されていなかっただけ、よしとしましょう。 さ、そろそろ庶務課にも賞与明細が配られている時間。 みやびのスマホは机の上で、スタンバイ状態。 庶務課女子社員ちゃん、いつでも、ラインしていただいて、OKですのよ。 と、その時、みやびの内線電話が鳴りました。 もう、誰?こんな重要な時間に内線電話してくる人って。 出るのよそうかしら?と思ったら、電話の主は給与課の先輩女子社員さんから。 ひえっ!それは、そっこー内線電話に出なくては。 「みやびさん、給与課です。賞与会計伝票ができたので、給与課まで取りに来てください」 はいっ!みやびダッシュで給与課までお伺いいたしますっ! 「ま、そんなに急いで来てくれなくてもいいんだけど・・・ちょっとこの間、地味パトさんの話を小耳にはさんだのよね。地味パトさんの賞与金額が気になっているんじゃないのぉ?」 ひぇぇぇぇ!(絶叫) なぜ、給与課の女子社員さん、またの名を「裏お局さま」が地味パトさんのお話を知っていらっしゃるのでしょう? とにかく、みやび、給与課へ猛ダッシュせねば。 と、そこに庶務課女子社員ちゃんからの、ラインの着信が。 いやん、みやび、身体はひとつしかございません。 もう、どっちも気になるぅ。 つづく。 *** 「つきの あかり」 きみに 沈む 月の あかり お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.09.06 08:14:40
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