カテゴリ:チェンマイ事情アップデート
全く気が向かなくて、拙ブログの投稿を2ケ月以上サボってましたが・・・
10月13日の19時、テレビを通じてタイ王国の国王陛下のご逝去が発表されました。 アナウンサーの黒服を見た時点で既に愕然としてしまいました。 しかしこの人、淡々とした口調で口元には軽い微笑ともとれる柔らかい表情で、不思議な感じがしました。国民に過度の動揺を与えまいとする王室の心配りなんでしょうね。 プラユット首相の国民への通達が終わると、あとは通常番組を休止して全局陛下の追悼映像が流され続けています。 当夜の町中の様子は意外なほど普段と変わらないものでしたが、どの店も通常より早仕舞いしてました。 その後、タイ国内のインターネットサイトは続々と「モノクロ化」され、個人のSNSもプロフィール画像や投稿写真をモノクロにする動きが起こっています。 当然タイ国内は「自粛」モードになり、経済活動や外国からの観光客減などが心配されますので、まずは国王陛下の哀悼が第一ですが、今後の国民生活への影響が気になるところです。 ワタシも月内に日本からの客人を迎えることもあって、万一いらして楽しめない状態だったら困るので、報道やいろんな方の情報を集めてるってのが今の現状です。 政府通達では「30日間、娯楽性の強いイベントを自粛」「経済活動は続けること」とされ、公務員は「一年間黒服を着用」となりました。民間も当面は黒か白の服装が好ましいと思われます。 しかしこういうときにTPOをわきまえないのがチェンマイ庶民の悪いところ。ご逝去翌日はざっと見渡してみて、黒か白でちゃんとキメてるのは3割程度・・・。9割以上が黒服というバンコクと比べて(言葉は悪いですが)民度の違いを痛感します。 1ケ月後のイーペン祭り(ローイクラトン)は、伝統行事だから普通に決行するだろうと思ってたら、早々にチェンマイ市から「中止」の発表がありました。 また、「ナイトバザールやサタデーマーケット等の営業を当面休止」という報道がされる一方、誰がどう考えても「娯楽施設」である映画館は一部を除いて「通常営業」のようで、正直「なんか不公平やなあ…」という感想を持ってしまいます。大資本と違って個人の露店商なんかは、極端にいうと「明日のおまんま」にも困るわけですからね。 まあ伝聞情報が全然違ってることが多いのがチェンマイの常なんで、まずは現地を見に行くことにします。 で、昨夜行ってみたら、ニュース等の公開情報とはやや違ってるようです。 ■ナイトバザール:「当面は休止」と報道されてましたが、いつものように賑やかに営業してました。ただし、出店はいつものようにギッシリでなく歯抜け状態。パンティププラザ近辺はまばらな状態。それが規制によるものか、単に様子見の自主休業かは不明。(多分後者) ■サタデーマーケット:同じく「当面は休止」でしたが、いつものように歩行者天国で露店街になってました。近辺の渋滞はほとんどなし。 ■いわゆる夜のスポット:政府発表では「営業の自制を求める」とされてるナイトスポットですが、ロイクロ通りのバー街はどこもしっかり営業してました。店のおねいさんたちはみな黒白のドレス。いつものやかましい音楽は皆無で静かです。 ■いわゆるゴーゴーバー:営業してました。ドアが閉まってて中の様子は不明ですが、表の客引きのおねいさんはやはり黒白ドレス。 ■市中の酒場:どこも普通に営業してて酒類も制限なく提供されてます。ただしBGMも生演奏も皆無。静かに飲めていいやと思ってたら、隣の若者グループが隣で高笑いの大騒ぎ。どこの国にも礼節のないアホウはいるものだ・・・ 全体に静かで音楽が消えた街・・・というイメージです。昨夜は黒服率はUPして、50%は超えてるかな? さすがにテレビ見てりゃKYな服装で出歩くの躊躇しますわな。 しかしチェンマイでは各所で見られた「生演奏」が完全に消滅し、これで生計たててた人たちは事実上失業ですね。個人的には今の静かな街の方が過ごしやすいでしょうが、困る方も大勢います。 政府にとっても国民にとっても前例のない事態ですので、お互い手探りの状態で経済活動を維持しながら「どう自粛するか?」を模索してるということではないかな?上記の状況は今後変動する可能性が高いんで、またレポートしていきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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