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ラッキー/ありがとう日記

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2013.10.15
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古い話しで恐縮ですが、親父が死にました。絶対に死なないと思って居た親父が死にました。日本一の親父でした。親父だけは、誰かが守ってくれるに違いないと思って居ました。俺の名前は佐藤良二。突然の出来事に泣かずには居られませんでした。苦労の連続の親父の楽しみは寺参りで、法話がある時は、雨が降っても子供達にカッパを着せて一緒に寺へ走るほどの熱心さで、「一切の有情は皆もって世世生生の父母兄弟なり」と言う「歎異抄」の一節が好きで、人は皆、兄弟なんだから、お前達も大きく成ったら、人様の喜ぶことをしないといけないよ。一生懸命に、善いことをしないといけないよ。と、私達に繰り返し言い聞かせてくれて居ました。
火葬場で、そんな親父を見送りながら、良二は親父の言葉を思い出し決心するんです。では、自分に何が出来るのか。母親を早くに亡くした良二の頭に浮かんだのは、親を亡くした子供達をバスに乗せて旅行に連れて行くことでした。近くの村の施設には、ボロボロの服を着て、寂しさに泣いて居る子供達がいる。そんな子供達に少しでも楽しい思い出を作ってやりたい。旅行の費用は善意の募金に頼り、早速、恵まれない子供達の為に、十円でもいいですからお願いします。ご協力お願いしますと頭を下げ、バスで知り合った人達の家を歩いて回った。みんな喜んで、五円、十円と寄付してくれ、中には、こんなに若いのに奇特だと感心してくれて、千円、五千円と出してくれる人もいた。
だが、反対に玄関払いする人も居る。金盗人が来た、みんな注意しろよと有線放送を流す人も居た。この乞食めがと怒鳴られ、バケツの水を頭から掛けられることも。良二は悔しくて、恥ずかしくて泣きながら近所の家に逃げ込んだこともありました。人ばかりか犬までが、良二に吠えかかった。そんな時、良二の体は、枯れた木の棒のような感じに成り、田んぼのあぜやら、道路を歩きつづけホコリまみれに成り、いつの間にか体は、休む暇も無く痩せ衰えていました。
親父の死から半年が過ぎた日、ついに第一回の慰問旅行が実現しました。昭和三十六年八月、貸切バスは施設の子供達を乗せて御母衣ダムと白川郷へ。村の人達には、ひと晩だけの里親に成って貰い、合掌造りの家に三人ずつに分かれて宿泊し、囲炉裏を囲んでの夕食は、温かい家族団欒の雰囲気を醸し出し、子供達の喜びの声は最高潮に達しました。母親を早くに亡くしている良二は、人間の温かい愛情を見せつけられ、嬉しくて、嬉しくて涙をこらえることが出来ませんでしたと記しています。
小学生の子供達から、死ぬまで忘れません。昼にバスで出発するのが待ち遠しくて学校から走って帰りました。など、沢山のかわいらしい手紙を受け取り、良二は、ああ、よいことをしたんだという実感がひしひしと湧いてきて、それ以後も、良二は、募金活動を続け、毎年一回このような慰問旅行を九年間続けました。そんな一生懸命の良二が「善」を行おうとすればするほど、世間は、売名行為だ。なんで、そこまでするのか。頭がおかしいのかなどと、非難の声が心無い人達から浴びせられるんです。良二は、辛い、苦しい、泣きたい。そんな中傷に耳を貸すまい、拘らずに忘れようと思っても、怨み辛み、怒りの心が治まらない。夜も眠れなくなる。
良二は、この地獄をどの様に乗り越えていったんだろうか。良二がこんな日記を書いて居ます。「セミ。セミほど一生の短いものはない。俺もセミと一緒だ。人生五十年なんてすぐだ」「悔ゆることのない生き方で、人生を全うしたい」。良二は親父の死に直面し、人間は、必ず死ぬと言う事実を突き付けられ、自分も必ず死ぬ、今夜かもしれない。この様な覚悟を強く持つことで、非難や中傷を受けても、それがどうした。俺には、時間が無いんだと聞き流すことが可能に成る。それは、自分の一生を悔いの無いものにしたいと言う目的に向かう懸命な姿なんだね・・・・
あなたの幸せと健康を祈ります(^^)v
【ラッキーの一言】一生の時間なんて、本間に一瞬でっせ。
ラッキーでした(^O^)/





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最終更新日  2013.10.15 21:12:34
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