カテゴリ:語学
今日は午後からの授業なので、少しノンビリできるツキです。
最近、1年生に日本語の普通体を教えました。いわゆる友達言葉です。それまでは 丁寧体しか教えていなかったので、日本語に別のフォームがあると知った学生達は 興味津々です。 日本人は自然に使い分けていますけど、日本語にはフォームがたくさんありますよね。男言葉とか、女言葉とか、実際そんな話し方をする人がいるのかどうかわかりませんが、「わたくし、~ですことよ」みたいなお嬢様言葉とか、「わしは、~じゃ」みたいな博士言葉とか、時代を遡れば、「拙者、~でござる」というような武家言葉や、「まろは、~ぞえ」みたいな貴族言葉もあります。 日本人だったら、こういった言葉を聞いても、どんな立場の人物が発している言葉 なのか簡単に推測することができますし、意味もちゃんと分かりますけど、外国人にとっては、大混乱のようです。 さらに、日本語には妙な誤用や略語を数多く含む若者言葉や、日本人でさえ使いこなすのは難しい敬語、それに、微妙にアクセントや語尾の違う方言、使ってる本人達も、おそらく完璧に理解しているわけではないであろう、大量の和製英語や片仮名語があります。特に2ch用語なんて外国人から見たら、全くもって意味不明だろうなあと思います。 中国で、日本のアニメをよく見るのですが、画面の下に出てくる中国語訳の間違いが多くて、けっこう笑えます。アニメって、こういう日本語のフォームの違いを 強調した話し方をしているから、それらを正確に訳すのは、相当の技術を必要とすることのようですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 10, 2005 10:12:01 AM
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