村山大島、接ぎ接ぎ。
久々に和裁の日記です。年末年始にかけてのショッキングな訃報にめげ、一息ついたら熱を出し、熱が下がったら中耳炎、、、、。で、やっと、本来の元気を取り戻しつつあります。ご心配くださった皆様、ありがとうございます。今年の頭から手がけようと思いつつ、あれこれでやっと、手をつけ始めたのがこれです。随分昔に購入した古着の(たぶん)村山大島を去年洗い張りに出していました。これ、どうも手織らしく、絣はそんなに細かくはないのですが、とても気持ちの良い生地で、龍郷柄のような柄で艶も良く、お気に入りの1枚でした。しかし、悲しいかな、丈が足りません。で、他の布を足して仕立てようと接ぐ布を探していたところ、昨年、リサイクルきもの福服 さんで購入した”幾何学風花織り絣の村山大島アンサンブル 8,400円”を発見!! 値段も柄も大気入りで購入しました。これはどう見ても機械織りですが、色もあまり派手ではなく、何とか合わせられそうです。今回はこの羽織を解いて接ぎ布に、、、。実は私、大抵の平織りの古着(銘仙や大島など)は、自宅で解いて洗っています。ネットに入れて洗濯機で、、、。「おしゃれ着洗い洗剤」を使い、「柔軟剤」もかけます。結構汚い古着も意外ときれいになります。洗い終わったら室内干しして、アイロンをかけます。柔らかモノは駄目かも知れませんが、銘仙や大島類って大丈夫みたいですよ。で、どう接ぐかを悩んでいたのですが、少なくとも6寸は足りないので、隠れる位置に接ぐのは難しそう。先生に相談したら、「裾の方に段を付けて、裾模様の様にした方がよいのでは」とアドバイスを受け、そうすることにしました。結果、 上前おくみ 1尺5寸 上前前身頃 1尺2寸 左後ろ身頃 9寸 右後ろ身頃 7寸 下前前身頃 8寸 下前おくみ 適当 と言う風に接ぐことに決めました。裾の色が以前の物と変わってしまうので八掛けも色を変えることに、、、。これは次回です。本日は、この身頃の接ぎだけで終了。次回は接ぎの続きと、裁断の続きと、ヘラ付けです。早く縫い始めたいです。