向日葵の咲く家
向日葵の咲く家先月下旬この家に異変が起きた。待望のこども、それも男の子が誕生した。名前はもう決まっている。通称、はー君。昨年、主は庭の木を切り、家の周りが明るくなるよう向日葵の種を蒔いたのだが何本も芽が出て、表も裏もご覧のとおり向日葵だらけ。表の向日葵は伸びに伸び4メートルにも達して、黄色い花を咲かせている。はー君はこのことをまだ知らない。目下お昼寝中。退院して4日になるが昨日あたりからもう、規則正しく乳を飲み、眠り、お風呂という具合に過ごしている。夜の就寝は11時、朝の目覚めが7時過ぎと随分親孝行である。その間一度も目覚めないのは不思議である。はー君はもう笑うよ顔の筋肉を繊細にコントロールして、笑顔の表情を作ることができるのはおそらくヒトだけだそうです。赤ちゃんの笑いは面白くて笑っているのではなく、シグナルとして存在しているようです。そのシグナルも母親に向けられているようです。母親は赤ちゃんの笑顔を見て安心するのは言うまでもない。(つづく)