俺の麻雀に置ける一つのテーマに、
「下家に楽に打たせない」というのがあります。
現在のスピード麻雀では、ほとんどの人が攻撃主体で、
どんな状況でも和了りに向かって一直線の人が非常に目立ちます。
周りが染めてようが何をしてようが、お構い無しに切りたい牌を切り、
早く和了った者勝ちみたいな勝負になることも多く目立ちます。
もちろん、それぞれの雀風もありますし、ケースバイケースなんですが、
俺は絞りに重点を置いた打ち筋が大好きです。
不利で消極的な戦法かもしれませんが、実践例から少し紹介してみます。
![絞り-1.PNG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/84/0000435184/82/img61a92ca4zikbzj.png)
完全順位戦 赤無し ありあり 流局総流れの第2東風荘ルール
飽くまでも俺の場合ですが、
局が始まる前から、この局は絞りと決めて掛かることが多いです。
自分がやや抜けたトップ目の時、下家が親の時、
親(特に下家)が染め手や分かり易い手を狙っている時など。
和了りが遠い配牌を貰った時は、最初から絞り重視で打つことが多いです。
画像は南3局北家でトップが濃厚になってきた状況での配牌です。
この局を流せれば、2着以上はほぼ確定。
頑張ればタンピン系の和了りに結び付くかもしれませんが、
下家に無駄に鳴かせたりして連荘されるのだけは絶対に避けたい。
この局は最初から絞り主体で打つと決めており、
第1打には6sを選択しました。
まだ他家の出方も分からないうちに、字牌を切るのは早計ですし、
特に下家の動向を見ながら、慎重に打ち進めて行きたい局面です。
![絞り-2.PNG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/84/0000435184/83/imgdd24f1bezikdzj.png)
中盤に入り、大体他家の思惑が分かり始めてきました。
親に危険な東は即合わせ打ちし、慎重に打ち進めてきました。
なんだかんだで手は纏まり、中か8pを切ればタンヤオ一向聴ですが、
下家のこの捨て牌で、ピンズと生牌の字牌を切るのは絶対にありません。
対面(タンヤオのみ?)や上家が和了る分には全く問題が無いので、
ここはとにかく下家に鳴かせない様な牌を切りたいところです。
2mは現物ですが、万が一にもリーチが来た場合の安牌として保存。
既に自分が和了る気はありませんから、ここからは8mを切りました。
これが鳴かれない保障はありませんが、鳴けば染め手はありませんし、
こちらとしても打ち進め易くなるので望むところです。
![絞り-3.PNG](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/84/0000435184/89/img37cf95abzik7zj.png)
最終形はこうなりました。
中も即合わせ打ちし、オタ風と言えど生牌の北は当然絞りました。
一応、上家の隠しドラ3まで警戒して打ったつもりです。
真っ直ぐ打っていれば、俺にも和了りはあったかもしれませんが、
ピンズは確実に余りますし、どうなったかは分かりません。
下家は自力で頑張りましたが、結局一向聴まで。
世間一般では弱者を叩くと非難されますが、麻雀では別です。笑
最後の親番を流され、これで下家のトップへの望みはほぼ絶たれたでしょう。
ノーテン罰符で対面との点差は縮まりましたが、
とりあえずはこの局の目的は達成してオーラスに臨めました。
今回は特に絞るべき条件が揃った一局でしたが、
俺は常に絞りを念頭に入れて打っています。
相手に嫌らしいイメージを持たれれば戦い易いですし、
あいつの下家にはなりたくないとまで思って貰えれば、この上ない光栄です。
仲間内で打つ時も、勝敗を度外視してまで絞り倒すこともあるので、
そんな打ち方して楽しいか?と、よく聞かれますが、自信を持って言えます。
嫌な奴だと思われようが、メチャクチャ楽しいです。