Ｔiｅｒ’ｓ　Ｂｅｎｃｈ

　この4月から高校生になった二人の女子の近況です。

　名古屋のＮさんは誰もが無理だと思っていた公立高校に合格し入学後の進路調査では大学

進学を選択したそうです。

　指導し始めた中学2年生の時点で分数の計算さえできなかったＮさんが大学進学を考えてい

るとは驚きました。受験の時にはほとんどの中学生ができない「確率」や「食塩水の濃度」な

どの問題が解けるようになっていましたから自信がついたのでしょう。

　青森のＭさんは公立に失敗し私立に通っています。彼女のブログを見たらあれほど勉強が

嫌いだったのに英語が苦手なクラスメイトに英語を教えているそうです。そして、化学のテス

トで満点を取ったとも。

　何よりも二人とも高校生活を楽しんでいる様子で僕はほっとしました。

　二人の指導の目標は成績を上げることではなく中学卒業までに中学校で学習する単元を理

解することでした。そうすれば高校の授業が理解できます。授業がわかれば学校が楽しくな

ります。その通りになりました。

　授業がわかれば大学進学も充分可能です。

　しかし、進学校へ入って授業についていけなければ大学進学はかなり難しいものとなること

は間違いありません。