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カテゴリ:Linux記
Fedora11がリリースされました。(^^)
いつものように、サーバーをアップグレードするのは、ちょっと様子をみてからなのですが、とりあえず、VMwareにインストールして見ました。 すると、Fedora11のパッケージの中に、IPAフォントが入っているではありませんか。(^^)♪ IPAフォントというと、ubuntu日本語版でおなじみの「IPAモナーフォント」の元になったフォントですが、今回からFedoraでも使えるようになったのでした。 Fedoraのリポジトリに追加されるようになった背景は、4月にIPAフォントのライセンスが、再配布可能なフリーのライセンスになったことにあるようです。 これで、Fedoraでもきれいなフォントでドキュメントが作れます・・・IPAフォントはTrueTypeフォントと呼ばれている、拡大しても文字の輪郭がカクカクしないフォントで、とくに印刷した時にとっても美しいフォントなのでした。(^^) ちなみに、IPAフォントは今回から、OpenTypeフォント(otf)と呼ばれる形式での配布となっています。(・・・これは、TrueTypeフォントとAcrobat Readerで有名なAdobeシステムズのPostscriptフォントのどちらかが入れられる新しいフォント形式で、最近のFedoraでは使えるようになっています。) その昔、FTPからダウンロードできるフリー版のLinuxには「それなりのフォント」しか入っていなくて、お店でパッケージ版を購入すると商用フォントが入っている・・・という時代がありましたので、こんなに綺麗なフォントが最初から使えるというのは、ちょっと感慨深いものがあります。(VLゴシックも綺麗ですが、今のところゴシックだけなので・・・(^^;)) とりあえず、Fedora11にするのは、少し先なので、Fedora10でも使えれば良いなあ・・・と思って、Fedora10のパッケージを探して見たところ、なんと、Fedora10版のIPAフォントもyumのリポジトリに追加されていました。(^^) これはラッキーと、さっそく su - yum install ipa-*-fonts としてみると・・・「ゴシック」と「Pゴシック」、「明朝」と「P明朝」の4つのフォントがインストールされて、メニューも全てIPAフォントに変更されました。 (↑「システム」の「管理」の「ソフトウェアの追加/削除」から、ipaで検索しても良いと思います。) 印刷をすると、とってもきれいなIPAフォントも、画面の解像度で表示すると、ちょっと見づらい文字になるときがあります・・・昔はこれをカバーするために、低解像度での表示用に、従来のドット単位で書かれたビットマップフォントといわれるフォントを埋め込む・・・という手法が一般的でした。(^^;) ところが最近では、文字のフチをグラデーション処理などを使ってぼやかすという「アンチエイリアス」という技術が発展してきました。 これをうまく設定すると、ビットマップフォントの入っていないTrueTypeフォントを低解像度で表示しても、きれいに表示されるようになります。 この辺の設定は、「システム」メニューの「設定」の「ルック&フィール」の中にある「外観の設定」から「フォント」タブの「詳細」ボタンから行うことが出来ます。 ↓ちなみに、私の設定はこんな感じです。 (解像度の数字を増やすと文字の大きさが大きくなります。) ちょっと大きめにしていますが、かなり見やすいと思います。(^^) IPAフォントはWindowsにもインストール出来ますので、両方で使えるようにしておくと、ドキュメントの互換性が上がって、良いかもしれませんね。 PDFなどのフォントが埋め込まれるドキュメントを作成する場合や、動画や画像などにIPAフォントを使うことで、配布に制限が無くなりますので、インターネット上で公開するファイルには、IPAフォントを使うことをオススメします。 (ブログのバナー作りにも良いかもしれませんね。) これで、オープンオフィスCalcのデフォルトフォントがIPAフォントになってくれると、最高なのですが・・・(^^;) (Writerは変えられるのに・・・(><)) ちなみに、IPAフォントの今回のライセンスは、IPAフォントの一部を変更したフォントの配布も、いくつかの制限を守ることで許可していますので、IPAフォントから派生したフリーのフォントがたくさん作られるかもしれませんね。(^^) 日本で、Linuxの普及がいまいちだったのには、この日本語フォントの問題がかなり影響していましたので、これを機に、日本語フォント問題が解決に向かってくれると良いと思います。(^^)♪ (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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