明日、中央公園で、あじさいの花をたづねてのイベントがあり、20名ぐらいであじさいの観察をすることになっています。
先日下見をしたので、その大まかなところを書いておきます。
あじさいという名前は「あづさい」が変化したものだという説があります。
「あづ」は「あつ」(集)、
「さい」は「さあい」(真藍)で、
青い花が集まって咲くさまを表した、と言います。
「紫陽花」という字は、唐の詩人の 白居易が命名した別の紫の花のことで、平安時代の学者、源順(みなもとのしたごう)があじさいにこの漢字をあてたため誤用がひろがったと言われます。
「紫陽花」という字は感じいいですよね。
今回は、あじさい、とひらがなにしておきます。
これは以前も書きましたが、あじさいの変種名にオタクサがあります。
これは、幕末に長崎オランダ商館に来ていたドイツ人医師シーボルトが、ざいさいの中でも大輪で一番美しい品種に、自分が愛した楠本滝という丸山の遊女(通称は、お滝さん)の名前を取って命名しました。その関係で、オタクサは、長崎市の市の花です。
あじさいは日本では、がくあじさいのような形が基本です。
でも、一般的にイメージするあじさいは手鞠の形をしたものです。
オタクサも手鞠の形です。
次の写真は、あじさいの花の基本形であるがく花で、中心にある小さめの花が両性花といい、結実する花です。
一方、周辺にある大きめの花は中性花といい、本当は花弁ではなくガクが変化したもです。
そして、すべて中性花(ガク)で覆われ球状になったものが手毬型という変種になります。
その他にもガク花で半球状になったものや、穂状になった花などいろいろあります。