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なぜ近年のAppleがここまでの見事な復活を果たしたのかが見えてくる。今の若い世代のApple製品ユーザーは、かつてAppleの手持ち現金が底を尽きかけ、ビル・ゲイツの出資に助けられたという話を聞くと驚くかもしれない。残り現金残高がわずかで運営資金が尽きるのを待つ状態だったという、嘘のような危機的状況を切り抜けた背景には、学ぶべき点が多く存在する。
外部には一切計画を明かさず、決してその“素振り”は見せないものの、「ジョブズ氏は40~50年という長期に渡る事業計画を持っており、現在のAppleはその計画に沿って順調に運営されている」と福田氏は話す。 Intel CPUを搭載した「MacBook Pro」 たとえばPowerPCからIntelへのプロセッサアーキテクチャ変更も、実は'97年夏からのApple再建計画の中にロードマップとして存在していたという。PowerPCからIntelへの切り替えは、福田氏によると当初計画よりも1年早い。つまり'97年の時点で10年をかけてIntelへのアーキテクチャ変更を完遂するというもくろみを立てていたわけだ。 これはAppleがNeXTを買収したあと「Appleは新OSでIntel版も開発している」との噂が広まり、その後、その噂があっという間に沈静化した(誤解が元であるなどさまざまな理由で否定を繰り返し、PowerPCへの賞賛を繰り返すことでAppleが沈静化させた)経緯とも符合する。当時から計画し、それを秘密裏に進めていたのだ。 経営難からリストラを繰り返し、削れるコストは全部削っていたものの、独自ハードウェアにかかるコストは大きく、利益を出しにくい体質だった。もうこれ以上は削れない。そこで目を付けたのが流通マージンだ。 細かい話はApple以外の会社も絡んでくるためここでは控えるが、(日本では)25%もあった流通マージンを、流通側ではなくAppleの側に移動させることができれば収益が大幅に改善する。とはいえ、いきなり代理店との契約を打ち切ることもできない。そこで長期的な視点で少しづつ流通マージンを削りながら、最終的には直接販売中心へと移行していく戦略を練ったのである。 その最初の一手が'98年のiMac。iMacは、なぜ“iMacintosh”ではなく“iMac”なのか。それは“Macintosh”の販売契約を世界中で代理店と結んでいたからだ。しかしMacintoshではなくiMacならば、その契約の外で直接量販店に卸したり、それまでとは異なる条件でより小さな流通マージンでの取引を行なえる。 こうしたやり方は通常、やろうと思ってもできるものではない。長年にわたって製品を販売してきた代理店の利益を、自社の都合で奪おうというのだから、当然、大きな反発はある。しかし言い換えると、そこまでしなければどうにもならないほどひどい状況だったとも言える。 Impress PCwatch タイトルの意味がわかりませんが、Appleの窮状がそれほどひどいものとは知りませんでした。ただこすい会社とだけ・・・実際に持ち直したわけですが、つぶれていたらMACOSはどうなっていたんでしょうか? ADOBEに買収? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.27 01:24:14
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