「消えた鶏」事件 inセブ
セブがロックダウンに逆戻りやら、中央政府長官や警察の精鋭部隊が派遣やら、いつにない物々しい雰囲気の中で人々も緊張し、更に、またもや経済が止まる悲壮感が漂う中、ある意味コロナ関連ではあるけど、どうもちょっと毛色が違う出来事が熱い話題になっていました。それは、Missing Chicken、消えた鶏事件。連日暗澹としたニュースが続く中で、この消えた鶏事件は異彩を放っていたと言っても過言ではなく。消えた鶏事件のあらましはざっと以下のよう。5月に、とある食品会社(タイの企業らしい)が17,000弱もの鶏をセブ市に寄付をした。ただその後どこでどうなったのかがわからない。6月中旬に市議会議員が、鶏はどこへ?ある地区で鶏肉が売られていると聞いたが寄付された鶏を売っているのでは?と話題に出して騒ぎに。最終的に6月24日に当時寄付の振り分け担当の市議会議員が、疑惑に対して反論。話題の鶏17,000羽は実際は16,464羽で、処理された鶏ではなく、生きた鶏だった。(笑)その処理に本来は莫大な費用がかかるが地元企業でボランティアでやってくれて、処理された鶏は、それぞれの地域にこれだけ配られた。ただ、確かに寄付の受け取り証明書の発行が遅れていた、未発行だった。でもそれぞれの地区の受け取りの証明はあるよ。マンバリンに〇羽、バニラッドに〇羽、、、これにより、副市長(実は今回の寄付品配布担当議員の実兄)も「いい教訓だな。これにて双方鞘を納めようじゃないか」ということで、事件は一件落着?当時セブ市は、毎日増える感染者、元軍人の政府長官が派遣され、いきなり通行許可パスが無効になったり、週末には警察の精鋭部隊が派遣されるらしいよ、と、混乱と物々しいニュースばかりが流れてくる中での、これ。なんじゃこれー!ってなりましたよね。笑ただ電卓をたたいてみると、17,000羽弱となると、スーパーでの小売価格基準だと約220万ペソ(500万円くらい?)弱の価値があり(卸価格だともっと安いと思いますが。)、生きた鶏の処理には30万ペソかかるという話ではあったけど、それはボランティアでしてもらったので丸っと利益になると思えば、横領だったり、横流しで莫大な利益を得ていたと思われるのはうなずける話で。そりゃあ、大騒ぎにもなるか、とちょっと納得。担当議員の説明の後にはこの騒ぎは沈静化した(はず)のですが、寄付や補助金の横領や不正の話題は後を絶たず、なんだかな・・・まあ、何はともあれ、鶏たちは困った人々のもとに行けて本当に良かったー!