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福岡市個別指導学習塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

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2013.02.17
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カテゴリ:4期_2012-13
中学3年生たちが、いよいよ最後の追い込みに入っています。

季節が少しずつ春へと向かう中、彼らの勉強にも熱が帯びてきました。今、教室には独特の空気があります。決して騒がしくはないのに、静かで、それでいて力強い。ひとりひとりがそれぞれのペースで、でも確かに「合格」というゴールに向かって歩んでいる。そんなエネルギーを感じます。

私たちの塾では、公立高校入試に向けて、土曜日は特別な時間です。

朝9時から夕方18時まで。5科目のテストと解説を、黙々と、何度も繰り返します。

きっと、大人でも驚くようなハードな一日。でも、誰一人として「つらい」とは言いません。それは、目の前の試験が「誰かに課されたもの」ではなく、「自分が越えたい壁」になっているからだと思います。

日曜日には、前日のテストのやり直し。間違えたところを放置せず、補助プリントを使って再確認していく作業が続きます。点数という結果だけに目を向けるのではなく、プロセスを丁寧に振り返ること——それが、受験という短期的な目標以上に、今後の学びにとって大きな意味をもつのです。

毎週のテストでは、過去の先輩たちとの成績を比較しながら、合否判定を出しています。目安があるからこそ、1点の重みを真剣に受け止め、丁寧に取り組んでくれている姿があります。

(追記)答案用紙の向こうに見えるもの

採点作業は、私にとっての「発見の時間」でもあります。

特に数学の答案用紙を見ていると、「あっ」と声が漏れる瞬間があります。模範解答よりも、もしかしたら洗練されているんじゃないか?というような解き方。センスというものが、紙の上に現れる。計算力や知識だけではない「考える力」を見つけると、なんとも言えない嬉しさが込み上げてきます。

国語の作文もまた、楽しみのひとつです。
模範解答のような整った文章でなくてもいい。
心がこもっていて、その子なりの視点で世界を見ている文章に出会えたとき、「ああ、この子はちゃんと自分の言葉で考えているんだな」と感じられます。

どの答案にも共通しているのは、「合格したい」という想い。

点数を追いかけるための努力ではなく、「この春、自分の力で扉を開きたい」という純粋な気持ちが込められているのです。だからこそ、採点している私も自然と背筋が伸びます。「いい答案には、いい空気が流れている」——そんなふうに感じることすらあります。

入試というと、どうしても結果に意識が集中してしまいますが、私はこの“過程”のなかにこそ、その子の本当の価値が表れると思っています。たとえ今すぐには結果が出なかったとしても、この数ヶ月の積み重ねは、必ずどこかでその子を助けてくれる。

努力した日々は、裏切らない。

それは、点数だけでは測れない「確かな証拠」として、その人の中に残っていくものだからです。



教室に響く鉛筆の音。
うなずきながら解説を聞くまなざし。
そして、答案用紙に書かれた、たった一行のメモ書き。

そのどれもが、「今を生きる中学生」のリアルな姿です。

これからも、そんな日々をそっと支えていける存在でありたいと思います。
そして、彼らの答案用紙に込められた声なき声を、丁寧に拾い上げていきたい。

今日もまた、そんなことを思いながら、採点に向かいます。





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Last updated  2025.05.07 22:33:25
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