其の26:小さなお寿司屋さん
6月6日は、鳥取駅前の「小さなお寿司屋さん」(店名です・・・)にお邪魔しました。y○hoo!グルメでまずまずの高評価だったので、以前から気になっていたのですが、酔った勢いで、思い切って入店してみました。愛想の悪い大将が・・・みたいに書いてあったので、少し緊張して入店したのですが、大将は若いうえに(恐らく30前後)なかなかの男前で、笑顔も爽やかで、自然とリラックスできました。まずは飲み物ですが、刺身と日本酒で軽く一杯やりたかったので、日本酒のメニューを見ると、4種類程度の品揃えで8百円程度の値段設定のようです。少し高いなあ。と思ったのですが、全て純米酒で、地元の蔵のお奨めの酒ばかりとか。私自信も純米酒が好きなので、順番に飲んでみることにしました。出てきたお酒は、量も多めで、これならむしろ普通より安い位かなといった感じでした。お通しはカワハギの肝和えで、これだけでも酒が進むというもの。個人的にはカワハギの肝と身は、いつも別々に食べるので、初めての味だったのですが、濃厚でとても美味しかったです。「寿司にしますかそれとも一品にしますか?」という問いに、ビアホールに続いて2軒目の私は、「食べて来たので、お刺身系がいいですね。何かお奨めがありますか?」と答えると、「今日は、口細カレイと鯵の刺身とあご(飛魚)の子の醤油漬がお奨めです。」とのこと、カレイも鯵も大好きなのですが、あごの子と言えば結構高級ですし、多少迷ったのですが、あまりにも自信満々の大将の姿に、思わず全てを注文してしまいました。「それ全部欲しいけど、結構満腹なので、半人前ずつ位にして貰えますか?」との私のわがままにも快く応じていただきました。口細カレイは初めて食べました。大将曰く平目と遜色ないとのことでしたが、下手な平目より数段美味しいし、見た目にもとてもキレイでしたね。真子カレイの刺身(子をまぶしたもの)などは、たまに食べますが、カレイの刺身と言えばあまり歯ごたえもなく、味も薄目というのが今までの印象だったのですが、この口細カレイは、歯ごたえもあり、脂も乗っているけどしつこくなく、とても上品で美味しかったです。また、鯵は個人的にも大好きで、週に一度は食べるのですが、ここの鯵は一味違いましたね。本当に新鮮で、脂の乗りも良く、素晴らしいものでした。もう一品のあごの子の醤油漬は、独特の苦味がとても日本酒とマッチして、ついつい飲みすぎてしまいました。日本酒は4種類のうちの3種類をいただきました。諏訪酒造の富田、日置桜、鷹勇の強力。どれも鳥取を代表するいいお酒でしたが、中でも鷹勇の強力は良かったですね。力強さの中にも上品さを備えた一杯でした。お酒も料理も本当に美味しかったです。一切の妥協をせず、お酒も料理も自分の納得できるものしか出さないという、職人肌のご主人。いつまでもこの店が続くことを心から願って止みません。次は是非とも握り(自慢の握りを是非食べて欲しいとのこと・・・)を食べに来たいと思います。本物の酒と魚を楽しみたい方は是非ご来店ください。
採点:☆8.5