其の56:蒲郡競艇場
8月17日は蒲郡競艇場のお盆開催の最終日優勝戦のナイターレースに行ってきました。蒲郡競艇場内では、9月までの開催期間中は昭和ハワイアーケードという古き昭和のハワイのビーチを再現した、トロピカルな雰囲気の縁日というか、ビアガーデンのような出店や屋台で賑わっています。その他にも蒲郡競艇場内には、手羽先で有名な世界の山ちゃんや競艇場で唯一場内で回転すし店も営業しています。来場したのが後半の10レース発売中だったこともあり、昭和ハワイアーケードは通っただけで、残念ながら飲み食いはできませんでしたが、家族連れや若い人達で結構賑わっていました。肝心のレースですが、10レースはフライングによる返還。11レースは的中し、プラス4千円、最終レースは予想外のベテラン選手の優勝により、マイナス2千円。トータル2千円のプラスでした。最終レースは悪い(悪そうに見えるという意味です)師弟コンビの大嶋和也(4号艇3コース進入)と仲口博崇(1号艇1コース進入)が人気だったのですが、その悪い師弟に挟まれた久間繁(2号艇2コース進入)が0.03の快速スリットで抜け出し、見事な捲り快勝でした。このレースはA1級が悪い師弟の2人に加えて、新見恵一(6号艇4コース進入)の3人、A2級が山田雄太(5号艇6コース進入)、久間と若林将(3号艇5コース進入)はB1級です。久間は元々スタートが早い選手で、私が競艇を覚えた頃は、バリバリの記念クラスでした。しかしこのレースは、スタート展示でピット離れが悪く、アウト回り(確か6コースでした)でしたので、インの強い蒲郡ですから、完全に舟券の対象から外していました。しかし蓋を開けて見れば、枠番を主張し、髭の大将(大嶋選手)の前付けを阻止したのです。ヤル気だなジジイと思ったものの、まだこの段階では大嶋の外から捲って行った方が得策なのになあ・・・と個人的には余裕をかましていました。ところが、目にも鮮やかな快速スリットで抜け出したかと思うと、見事に2年半ぶりの優勝を飾ってしまったのです。場内は一瞬悲鳴とも叫びとも思える様な異様な歓声に包まれたのですが、あまりに鮮やかでそして若々しい還暦過ぎの爺さんのレースを目の当たりにし、拍手や声援を送る者、「やられた!」とか「凄い!」とか少し悔しそうに、しかし皆が何故か笑顔で、若々しいジジイの勇姿に酔いしれるのでした。このレースの的中者はあまり多くない筈なのですが、久々に感動し、いいレースを見たなあという人たちが、私以外にもきっと大勢いたことでしょう。舟券は当然外しましたが、本当に来て良かった。そう思えた夜でした。久間選手優勝おめでとう。いつまでも元気で若々しいレースを見せてください。応援しています。ちなみに3連単は9320円(意外と安い!久間選手は超抜エンジンで割と売れていたようです)でした。写真は昭和ハワイアーケードの様子です。なかなか楽しそうでしょ。みなさんも蒲郡競艇場にご来場ください。
採点:☆8.0(レースは勿論☆10.0です)