あのときかもしれない

先週から、新学期が始まった。
習い事系も、今週、先週、スタートが多い。

　今日から、教会の英語教室に通う事にしました。
豪州の歴史や、文化を学んだり、豪州詩人の詩を読んだり。
クラスの大半は、中国人、韓国人。
（ＬＡのときと、ほど、同じ構成。
　私って、ぜんぜん、成長しないのね）

　そこで、日本人に出会った。
駐在婦人。
　インドネシアに駐在中だけど、休暇でこちらに、６週間の滞在をしていると言う。
（お子さんが夏休みなので、お子さんは、現地の小学校に体験入学。
　海外の学校は、夏休みが２ヶ月ほどあるので、親御さんも、予定を入れるのが大変そう…。
　お子さんが、学校に言っている間に、彼女は、英語教室に通ったりしているそうだ…）

　クラスの後、彼女と歩いていて、
彼女が、ぽつり…と言った。
「歩けていいわね～～。
　インドネシアでは、外を歩けないもの」

（え～～～～～っ？？？）
（私なんて、ＳＹＤ，田舎で、どうしよう？？と、思っているくらいなのに…）

俄然、興味を持った私。
彼女と、ランチを取り、彼女の話を聞かせてもらった。

　インドネシアでは、一年中、亜熱帯。
ムシムシして、空気が汚いので、アパートの窓を開けられない。
外も、歩けない。

朝の５時に、コーランの読経で目が覚める。
（町中、至るところに、寺院があり、人々が寺院に集い、朝の５時に、コーランを暗唱するそうだ…）

運転手さんがいて、彼の運転でしか、外出ができない。
車が、信号待ちで、止まると、現地の子供が群がって、手が伸び、お金をねだる。
痛ましくて、やるせない気分になる。
　　（そのうち、怒りに変わる）

テーマパークは、全くない！！。
ショッピングセンターも、本当に、ちょっとしかなく、人が多すぎて、買い物も、ゆっくりできない。
外出が、全くできない！！！
一人での外出ができない。
　→したがって、買い物も、日系の食料品店でだけ、慌てて用を足すだけ。
物価が、高い。


　等々…
　等々

　息抜きは、
アパートに入っている、ＮＨＫの衛星放送。
日系のビデオ屋。
テニス（週に２度、アパートの敷地に、コーチに来てもらって、日本人駐在婦人で、テニスをしているそうです）

　それだけでは、息が詰まりますよね。

　ちなみに、ここのご主人が、この地を希望されて、赴任してきたそうです。
「英米～～」は、出来上がった土地で、「全くこれから、１から、自分達で開拓する場所」という所に、
惹かれたそうです。
　ご主人は、「これから、歴史の始まる土地！！」に惹かれたのはいいのですが、
付いていく家族は、たまったものではないなあ…と人事ながら思ったのでした。

　それは、それは、過酷のようだ。



　息子の友達のご家庭は、ＳＹＤの前はサウジアラビアにいたそうです。
空港から一歩出ると、ヘジャブで（…だっけ？黒いスカーフで…）、体を頭覆わないといけなかったそうです。
　アルコールは、一切、禁止。
（例外は、政府関係者だけだそうです）
　このご家庭も、外出のできない数年間を過ごされていたそうです。

　海外転勤と一口に言っても、各国様々な国、環境、宗教、文化がある。
一概には言えないよね。
　華やかな世界で、英語を駆使し、社交、国際交流や、習い事を勤しむ人もいるかもしれないが…
　

　家から一歩も出る事のできない生活。
（息を飲んでしまいました）
　私は、恵まれていたのか？？と反省…。

　色んな国、生活があるものだ。