カテゴリ:美味しい食べ物
広東省にはこういう俗語があります。 ”「桑基鱼塘」(池で魚を養って、池の周りに桑を植える土の利用方法のこと)は順徳人(広東省順徳市)の食物倉庫で、海は潮汕人(広東省潮汕市)の食物倉庫である。” 潮汕には「米」というおいしい食材があります。普通の米と同じで、源は土ですが、陸地の土ではありません。さて、この特別な米はどこに潜んでいるのでしょうか? 漁師夜3時ごろから、船に乗って、特別な米を取るために海に出ます。実は、この特別な米は正式の名前が Musculus senhousei で、1種の海の貝です。(以下の文には貝と呼びます)貝の米は新鮮で旨みがあって、大自然が潮汕人に賜るおいしい食材です。地元民はこの食材が、米のように毎日食べられるほど大好きで、貝の米と言う呼び名をつけたんです。 この貝は4メートルぐらいの深さの海の底に住んでいます。風と波を防ぐため、殻の中の糸が外まで生えて、数十個の貝殻は糸でつながっています。 朝8時頃、漁師たちはもう4時間以上働いています。貝をひきあげる仕事はラストスパートに入ります。海の中で仕事をしている漁師は、いつも何の防具をつけないまま、貝を取ります。長年この仕事を続ける漁師は、リウマチ(風湿病)を患って、視力と聴力も傷つけられます。台風がなかったら、夏の3ヶ月に毎日貝を取りに海に出ます。一日は平均に2,000キログラム位の貝が取れそうです。 埠頭に戻ると、大きさで貝を分類して、量るための桶に入れて、取引します。1つの桶の貝は25キログラムで、値段は300元ぐらいです。 どうやって新鮮な貝を加工するのでしょうか? 先祖代々から継ぐ、伝統的方法は「貝絞」です。まずは貝絞と言う道具を使って十分混ぜて、貝の糸を脱がせます。次は、お湯に入れて混ぜると、身が上に浮かんで、殻が底に沈むようになります。貝を煮る時、1番大切なのは火加減の把握です。半分沸いて、半分沸かないお湯が1番いいだそうです。 処理した貝殻はまだ少しの身が残っているので、それを鶏の餌に使います。お陰で、鶏の肉も美味しくなって、大人気です。 処理し立ての米は調味料をかけて食べてもいいし、お菓子にも使えます。煮込んだかぼちゃと小麦粉を一緒に混ぜて皮を作り、調味した米の餡を入れて包みます。強火で10分蒸すと、出来上がります。いい匂いがして、美味しそうです。 バジル、ニンニクと貝殻を一緒に炒める料理は、地元で結構人気があります。バジルは普通に洋食に使えますので、一緒に炒めると、特別な味を引き出します。(^。^) ↓↓↓ポチッとしてくれると嬉しいな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年04月27日 22時11分39秒
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