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カテゴリ:発達心理学概論
先日はは37歳の誕生日であった。
”40歳に近づいてるなー”と思うだけで、おめでたくも何ともないと思っていたが、 スリランカ人の友人Nさんが 『誕生日は年をカウントする日じゃないんだ。自分が生まれた日だからお祝いするんだよ』 と言って週末、家にきてスリランカ料理を作ってくれた。 彼は4年前、私が日本語教師の研修期間に教えたクラスの学生だった。 初めての授業は、長時間準備したわりには学生の思いがけない質問やら何やらで 四苦八苦・・・悪戦苦闘・・・あたふたしているうちに終わってしまった。 授業が終わると、Nさんは教室の後ろて見ていた新人指導の担当者に向かって、 「今日の新しい先生の授業はよくなかった。ぜんぜんわかりませんでした。」 と言ったのである。 おかげで研修期間は授業が改善できるまで無期限で延びることとなった。 (研修中は無給。合格ラインの授業ができるまで柔らかくクビをしめられてる感じ) 次回の授業までの間、教壇に立つのがホントウに恐ろしかった。 「またクレームがきたら・・・」と思うと、考えても考えても上手くできるかどうか自信がない。 学生たちは私のことを「初回の授業で失敗した新人センセイ」として見るにちがいない。 何をやっても、学生が言うことを聞いてくれないという悪夢も見てしまう。 ”とりあえず、Nさんが絶対にわかるように”と思い、教案を作って次の授業にのぞんだ。 協力的な学生の助けと、教えやすい文型だったことも手伝って授業は問題なく終わり。 授業が終わるとNさんが「センセイ、今日はよくわかりました」と言いにきた その上、新人指導の担当者にも前回のクレームを撤回しに行ってくれて、研修もあっけなく終了。 それから、卒業しても友達付き合いしているわけですが、今でも 「あのときワタシのクレームがあったから、わかりやすく教えるように頑張ったんじゃないの?」 と得意げに言っているNさん。 研修後の次の週あたりから・・・彼はクラスの中で あまりできない学生だということがわかり、 「Nさんが理解してるってことは、他のみんなも大丈夫なのねー」って思っていたけどね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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