生きています。
東北関東大震災により被災されましたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。今もなお被災地で懸命に戦っている多くの作業員のみなさまに心より敬服いたします。生きて再びこのブログに書き込みができるこの幸いを深く感謝いたします。本日…義妹のパソコンを借りて慣れないキーボードを打ちながらなんとかブログを開いてみましたら…多くのみなさんから温かいコメントの数々がが寄せられており…ひとつひとつ噛みしめてゆっくりと読みながらつながっていることのありがたさをしみじみと感じて張り詰めていた心が解けていくのを感じています。 本当にありがとうございます。そして…なかなか書き込みがでいないままご心配をおかけして申し訳ありませんでした。 **********気の遠くなるような長い揺れの中でモノが散乱し器が砕け散る音が響き…館内が瞬間にして見知らぬ風景と化しました。何が起こっているのかの事態をつかみとれないままに持ち逃げるものをかき集めていましたが…嫁さんが「波が高くなってきた~!」と叫ぶ異常な声に我に返り車に飛び乗り避難いたしました。 その後…津波が我が家を三度襲ってきました。幸い家族全員無事で再会し…今は近くの高台にある叔母の家で避難生活を送っています。我が家は海岸の前の大変ロケーションの良い場所にありましたが…今度ばかりは地震と津波で建屋の中も外もかなりのダメージを受けてしまいました。いつ旅館を復旧できるのか…今は遥か遠い未来のように感じています。しかし!失った昨日までを悲しむよりも今日の一歩を未来に向かって踏み出し続けています。 今は何度もくる余震を感じながら片付けの日々です。昨日あったものが今日あるとは限らない人生…一期一会の言葉をかみしめています。地震源がどこであったかで、もしかしたら既にこの世にいなかった生命かと思うと…一度死んだ立場でゼロからの再出発をしていく所存です。 **********さて!それにしても自然のもたらす大いなる恵みと悲しみは背中合わせです。携帯で撮った写真の日の出は大地震と大津波がが襲ってきた二日目の朝のものです。人の命を奪い多くのものを流し去っていった悲しみの中でも太陽は昇ってきます。海岸には漂流していた一艘の漁船が流れ着きました。海中の裸島も砕けて形がまったく変わってしまいました。