Tropical East Timor ワニ通信 東ティモール

2012/09/29(土)15:26

アタウロ島

 東ティモールには島は2つしかありません。その一つが写真のアタウロ島です。ディリから23.5Km北にあります。長さ22Km、幅5~10Km、人口8000人です。言葉もテトゥン語とは異なった言語を持っています。産業は農業ではトウモロコシ、豆、ピーナツ、パパイアなとが栽培されており、漁業も盛んです。ポルトガル領になったのは本土よりもかなり遅く1858年で、同時にオランダは正式にアタウロ島領有を断念しました。1975年のインドネシア軍侵攻に際して、ポルトガル政庁は一時アタウロ島に避難しました。アタウロ島は監獄の歴史がながく、ポルトガル領時代、日本軍侵攻時代、インドネシア統治時代を通して、囚人がこの島へ送られました。1980年代には大規模な飢饉が起こり、国際赤十字が援助をしています。しかしながらこの島は、1999年のインドネシア軍による破壊活動を免れています。東ティモールはカトリック教徒が98%を占めますが、アタウロ島はアメリカからの宣教師の活動によりプロテスタントのキリスト教信者が多いことで知られています。また、本土と同様に精霊信仰も残っています。島へはディリから、週一便のフェリー(400t位)が出ています。その他にも、小舟で渡る船便もディリの海岸から出ているそうですが、相当波に揺られるそうです。現在では、「エコ・ツアーリズム」と称する観光客が訪れるようになりました。特に手つかずの自然やサンゴ礁のダイビングなどに人気があります。  ↑ ディリの海岸からアタウロ島をのぞむ

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