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カテゴリ:読書・その他感想文
著者は、元新聞記者で、ヴェトナム戦争時の特派員で、現在は大学教授。
ヴェトナムが中国文明圏であることは知っていたが、朝鮮と対比すると、その面従腹背ぶりが、際立っている。半島国家朝鮮は、どんずまりで、中国以外にまっとうに対立する国がなかったからか。その点ヴェトナムは、より広大なインドシナ半島で、クメール、タイなどさまざまな民族との抗争を南側で繰り返すと同時に、北側で巨大な中国の圧力をいかに回避するか、そんな苦渋の歴史を反映しているのだろうか。 それにしても、科挙、儒教などがこれほどヴェトナムに浸透していたとは。姓名が三つの音で構成されているように、もともと言語構造が似ているのか。漢字も、日本より取り入れやすさがあったのか。ヴェトナムが今でも漢字を使っていれば、書いてあることが理解しやすかっただろうに・・・と。 でも、本当にアジア、それも中国史以外の歴史って知らないなと痛感。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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