|
カテゴリ:読書・その他感想文
経営という視点から見て、どんなに太平洋戦争というのが愚かな行為であったかを、イヤになるほど数字を列挙して指摘している本。いや、数字だけでなく、道義的にも当時の日本の支配層が腐っていたかも。
「もし・・・・だったら」という、歴史のifについては、言われるが、この戦争に関しては、あらゆるifが通じようのない戦争であったか。仮にミッドウエーですべての幸運が日本の方に転がりこもうが、結局は日本は負ける戦争を戦ったと。生産力の違い、組織面を含めた国力の違い。そして、生産力だけでなく、その運用についても、日本がいかに劣っていたかも。 最近、架空戦記が人気を集めているらしいが、ああいったものがはやっている限りでは、ホントにダメだろう。 著者自身が戦時中に海軍航空隊に籍をおいていただけに、よほどそのことが身にしみているのだろう。特に、安全な場所に自分たちの身をおきながら、特攻に多くの若者を駆り立てていった連中に対するコトバは、厳しい。彼自身も、特攻隊だったのだろうか。 ただ、あまりに旧軍に対する表現が厳しすぎるのが、難点かも知れない。そっちの方の人間から、感情的な反発を招きかねない。いや、彼らは、いくら批判しても、しすぎることのないような存在なのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.29 13:50:52
コメント(0) | コメントを書く
[読書・その他感想文] カテゴリの最新記事
|
|